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魔剣を売ったら来世で引きこもりにジョブチェンジできた件  作者: kinako
1章『引きこもりがやる気を見せるまで』
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ランキング戦>>>中間試験《3》

~中間試験1日目~


俺も天宝寺もこの日までに多少の嫌がらせは受けたが、所詮いたずら程度だ。


天宝寺はとても嘆いていたが、俺は気にならなかった。


本気で試験で81点以上を狙っている人はそんなことに時間を割く余裕が無い。


それ以外の人も多少の嫌がらせはすれど生徒会からの制裁を恐れてか、大掛かりなことはしていない。


つまり、あのルールは遠回しに“能力”で万全な準備をして試験に挑めということだ。


天宝寺の先生からの横槍も入るという事前情報が無ければ見誤るところだった。


1日目は現国、英語、現代社会


2日目は数学、物理化学


試験監督の先生は担任の茜先生だ。


「ルールは去年と同じだよ~。それじゃあ、腕輪を配るね~。この腕輪は脈拍を測っていて、能力を使うとすぐにわかるようになってるよ~。あと、試験中は先生も邪魔するからね~。途中退室は禁止だよ~。出た時点で0点と見なすから、みんな頑張ってね~」


教卓の前で先生が説明をしていた。


去年と同じということは、皆それなりの対処をしてきているに違いない。


問題は先生の“能力”が謎だということ。


あと、試験中に“能力”を使うと80点満点になってしまい、その時点で上位には食い込めない。


だから俺は万全な準備をしてきた。


先生がどんな“能力”であってもいいように。


「あと5分で試験始めるね~」


開始の9時まで残り5分となっていた。


あと5分…


5分なんてあっという間だった。


ふと気づいた時には試験開始の声が響いていた。


「試験始め~」


俺は、先生の声が聞こえると同時に意識が遠のいていくのを感じていた。



~中間試験2日目~


俺は昨日のことを悔やんでいた。


まさに、慢心とはあの事だ…


くよくよしていても仕方がない。


大切なのは今から始まる試験だ。


「試験始め~」


俺は試験開始の声が聞こえると、また意識が遠のくのを感じていた。



2日間の試験が終了してから俺は天宝寺にミスをしてしまったかもしれないということを伝えた。


「…やばいかも」


「小さなミスくらい誰にだってあるよ…!次頑張ろ!」


「そ、そうだね…」


俺は肩を落としながら家に帰った。




「ただいまー」


「おかえりミカくん…チュッ」


マリアがほっぺたにキスをしてきた。


軽く頭を撫でてやるととても幸せそうに抱きついてきた。


「今日の晩御飯何がいいー?」


「あれ?マリアが用意してないの珍しいね。」


「今日で試験終わりだったんだよね?だから、ミカくんが食べたいの作ってあげたいなーって思ったの」


「じゃあ、トンカツが食べたい」


「トン…カツ…?」


「エビフライを豚でやる感じかな?」


「うー…それならできそうかも」


「じゃあ、材料買いに行こっか。豚なかったよね?」


「うん!多分なかったと思うよー!」


「なんで嬉しそうなの…?」


「だって最近構ってくれなかったんだもん…」


「準備で色々忙しかったからね…ごめん…」


頭を撫でると、頬を赤らめて寄りかかってきた。


なんだこの可愛い生き物は…


「じゃあ、行こうか」


「トンカツわくわく」


マリアの方が楽しみにしているような気がしたが突っ込まないでおこう。



~答案用紙返却日~


俺が満点で天宝寺は一問ミス。


クラス、いや…学年での高得点を記録していた。

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