ランキング戦>>>中間試験《0》
俺は天宝寺と相談をして部活を決めていた。
「黒城くんはどこがいいとかある?」
「特に希望はないけど、まったりしてる部活がいいかな。天宝寺は?」
「私も特にないよ。…じゃあ、茶道部とか?」
「正座が辛いからパスで」
「じゃあ、漫研部とか?」
「漫画なら家でも読めるよ」
「じゃあ、パソコン部とか?」
「機械はあまり得意な方じゃ…」
「じゃあ、帰宅部は?」
「…」
帰宅部に戻ってきてしまった。
何か…何かないのか…
「部活決まらないの~?」
茜先生が教室に残っていた俺たちに声をかけてきた。
「美術部とかどうかな~?先生一応美術部の顧問してるんだよ~」
俺はどちらでもよかったが、天宝寺の方を見ると…
目がキラキラしていた。
絵…好きなのか?
「私!美術部がいいです!」
決まってしまった。
元々俺が誘ったのだから、天宝寺が選ぶのは当然だ。
「天宝寺って、絵好きなの?」
目を輝かせている天宝寺に聞いてみた。
「お母さんがね、私が子供の頃によく絵を描いてくれたの。だから、今度は私が描いてあげたいなって」
天宝寺の方を見ると、横顔が夕焼けで赤く染まって見えた。
もし美術部に入ったらこういう光景も描くことが出来るのだろうか。
そう思うと俺は少し楽しみになった。
「何か用事ですか?」
俺はLIMEで生徒会長に呼び出されて生徒会室にいた。
「生徒会のメンバーなんだから、私が呼んだら来るのは当然でしょう?」
やっぱりこの人暇なのか…
俺はジト目で生徒会長を見ていた。
この金髪を見ているとマリアのことを思い浮かべてしまう。
マリアももう少し大きくなったらこんなふうになるのかもしれない。
その時も、俺はマリアと一緒にいれるのか。
そう考えると感慨深かった。
「ところで、生徒会の活動についての説明をしたいから座ってもらえるかしら?」
「暇だから呼んだんじゃないんですね」
「も、もちろんよ…」
目を逸らしたがあまり深く追求しないでおこう。
俺は椅子に腰掛けた。
「貴方の生徒会の活動は、、、、こんな風に私の話し相手になることよ」
「……じゃあ、俺帰りますね」
俺は生徒会長の呼び止める声を無視して生徒会室を出た。




