部活>>>生徒会《7》
「わぁぁ!このエビフライっていうの美味しいね!」
美味しそうにエビフライを頬張るマリアを俺はじーっと見つめていた。
俺はマリアに目玉焼きと焼き魚の作り方しか教えなかった。
難しい料理はまだ早いと思い、簡単な料理しか教えなかったのだ。
あれだけの大惨事を引き起こしたのだ。
簡単な料理を作れるだけでも大きな進歩に違いない。
だけどマリアは、使い方を知らなかっただけらしく、教えるとすぐできるようになっていた。
そんなマリアが、さっきテレビに出てきたエビフライを見て「食べてみたい」と言ったのだ。
今作り方を教えたら、きっと作れるようになる。
そう思った俺は、マリアと2人で材料を買いに行き2人で急遽作ったのだった。
そして現在に至る。
「ねえねえ、ミカくん。あーんする?」
マリアは俺の視線を感じたらしく、エビフライを俺の目の前に持ってきた。
俺そんなに食べたそうにしていたか…?
「いやいや、大丈夫だよ。マリアが幸せそうに食べるから…つい見ちゃってただけだからさ。」
「…へ?私幸せそうにしてた?」
「うん。すごく」
「もう…見ないでよ…」
マリアの顔が赤く染まっていった。
かわいい…
ロリコンに目覚めそうだったがグッと堪えた。
俺はマリアに聞きたいことがあったのを思い出した。
「マリア、ちょっといいかな?」
「ん?なぁに…?」
口いっぱいに頬張るマリアを見て質問するのを躊躇ったが、俺は踏み込むことにした。
「聖剣について教えて欲しい」
マリアの手が止まった
「誰から聞いたの…?」
「生徒会長さんだよ」
「聖剣こと知ってるなんて…魔族か天使かな…」
「…魔族?天使?」
「今のミカくんは知らなくていいことだから大丈夫だよ。…うん。聖剣については知ってる事を話すね。」
マリアは躊躇うような素振りを見せたが話を続けた。
「聖剣っていうのは、魔王を殺せる唯一無二の武器よ。先代勇者が持っていたんだけど、魔王の魔剣を封印する時に一緒に壊れちゃったの。で、今はもうないってわけ。」
「生徒会長さんは俺が持ってるって言ってたよ」
「…」
このマリアの反応、やっぱり…
「よし。わかった。ありがとうマリア」
「もういいの…?」
「うんうん。じゃあ、デザートでも買いに行こっか」
「わーい。やったぁ!」
マリアの気が少しでも晴れればと、甘いものを買いに行くことにした。
愛嬌のある笑顔で俺についてくる。
それを見て俺は決心した。
マリアはあいつらには渡さない。




