部活>>>生徒会《5》
後日、生徒会から貰ったファイルを俺は確認していた。
間違いない…本物だ。
でも、もし能力者の“能力”が直接わかるなら、これはおかしい。
俺の“能力”が劣化コピーではなくコピーになっている。
天宝寺の“能力”は夢を見させるって書いてあるから大体は合っている。
つまり、正確な“能力”を知る“能力”ではなくて、なにか別の“能力”によって情報を集めている…?
もう一つ、このファイルで気になるのが天龍先輩とウリの事が書かれていないことだ。
つまり、生徒会のメンバーは書かれていないのか?
記されているのが上位20人。
その中で抜けているのが…
1位。2位。5位。9位。
もしかしてこの中にウリも含まれている…
取り敢えず、いつでも確認できるようにデータをスマホに入力しておこう。
俺が作業を進めていると突然、視界に金色のくせ毛が入った。
「ねえ、構ってよ」
ジト目で俺のこと見るのやめてくれませんかね。
「マリアが出てくると話が進まくなるから、今はだめ。」
「あと5時間くらいで夜中の午前0時だからその時からなら構ってくれる?ほら、明日だし。」
「その時はもう寝てるよ」
「…うぅっ……ひっく…」
、、、その涙目はやめて。
はぁ…仕方ない。
「一緒に寝てあげるからそれで許してよ」
「えへへ。ぎゅーっ」
子守りしてると話が進まなくなるのはいつもの事だが、流石に今はマリアに構っている暇はない。
ウリの言っていた俺の力についても気になる。
あの発言からして、俺の“能力”とは別の力みたいだ。
力…ねぇ、心当たりがあるとすれば…
「マリア。少しいいか?」
前言撤回。
全力で構いたくなった。
「マリア、俺の“能力”以外の力について知らないか?」
「んー、もしかして夢でのこと覚えてない?」
「夢…?覚えてないよ。」
俺は前に天宝寺のベットで目を覚ました時のことを思い出していた。
夢といえばあの時しかない。
「じゃあ、夢はいいから。私が前にミカくんに伝えたことをもう一度伝えるね。」
俺はマリアからネックレスの送り主については言えないことを教えてもらった。
ネックレスが送られた理由が、マリアの口から話していいのか分からないことも教えてもらった。
そして、ネックレスが前までは送り主の“能力”によって自由に取り外し出来ていなかったことについても教えて貰った。
つまり、、、
「.....何もわかってないよね?」
「えー、わかったじゃん。今は取り外し出来るから便利でしょ?」
「なんで出来るようになったんだろ…?」
「多分だけど、“離れるな”っていう命令だったから、私の自我が完全になることによって、深層意識にある離れたくないっていう気持ちが縛りを緩くしたんだと思うよ。肌身離さずって命令じゃなかったからね。」
「というか具体的な力の説明にはなってない気がするけど?」
「じゃあ、具体的に言うと、私そのものかな。」
「???」
「時が来たら教えるね…!」
そういうとマリアは俺に笑顔を向けてきた。
笑顔で誤魔化された…
「ふふん。ミカくんはもっと私を大切にすべきなのだ。えっへん。」
胸を張っているが、見事な絶壁だ。
「絶壁…」
「…ふーん、ミカくんって大きい方が好きなんだ。ふーん。天宝寺さんもそこそこスタイルいいもんね。」
ジト目で顔を覗き込んできた。
「今は天宝寺は関係ないでしょ。早くお風呂行くよ。」
俺は誤魔化すためにマリアを抱えて脱衣所へと放り込んだ。
「ねぇねぇ、一緒に入ろうよ」
マリアが扉越しに声をかけてくる。
「いやいや、さすがにそれはまずいよ」
「えー、いいじゃん。【絶壁】なんだしさ。」
絶壁だけ強調して言うのはやっぱり気にしているのだろうか…
「だめ」
「なんでー?」
「マリア可愛いからね…ほら、俺も男の子だし」
「ば、ばか…」
あれ…?一体いつから幼女ラブコメになったんだ?
そう思いつつも、マリアとの会話を俺は楽しんでいた。




