どうも、隊長さん。
俺が校門で靴を履いていると、どこかで見たことがあるような男が立っていた。
『こんにちは、隊長さん。私、准将を任されました。剣偽 憶唖と申します。宜しくお願いいたしますね。』
『ああ・・・。宜しく。』
大人しそうな外見の男だ。髪は染めておらず、ピアス穴も開けていない。見るからに健全な男子高校生といった容姿だ。
『ところで、1つ聞きたいんだが。』
『なんでしょうか?』
『学年は同じだろ?だったら、敬語じゃなくていいからさ。』
『そうか。すまないね。』
俺たちは家が近かったこともあり、一緒に帰った。剣偽もなかなか打ち溶けやすい奴だったので、俺たちはすぐに意気投合した。
『なぁ、剣偽。お前も、何か異常なところがあるのか?』
『・・・え?』
困ったような顔をされたので、俺は解説をした。
『いや・・・。なんとなく、あの軍に所属している人間がどこか異常に見えてきてな。何かあるんじゃないかと思って・・・。』
すると、剣偽は少し考えてから、『これは僕の推測でしかないんだけど』と、断りを入れてから意見を述べ始めた。
『あの人たちの中には、きっと”学校に入りたかった”のではなく、”この軍にはいりたくてこの学校に入った”人もいるのだと思う。そのため、必死に訓練もしてきたんだろうし、僕たちにとって異常だと見受けられる部分もあるのだと思うよ。』
剣偽はさらに説明を続ける。
『僕はこの学校に軍があるとは知らなかったし、なにしろただのミリタリーマニアなのでね、好奇心で入っただけだから、あてにしないでくれよw』
そんな事を話しながら歩くと、十字路に当たった。
『それじゃ、僕はこれで。また明日。』
そう言うと、剣偽は帰って行った。あいつもなんとなく不思議なんだが・・・。
そんなことを考えながら、俺は家に入った。