これが俺だ。
あぁ・・・。女に嘘付いたのっていつ以来だろうなぁ。
そんなことを考えながら、俺は黙って廊下を歩く。
途中で、1人の男が会議室の方へ走って行った。おう、お前も軍隊か。いいねぇ。蜜貴さんとフラグ立ったか。このリア充め。
くだらないことを考えているうちに、職員室に着いた。俺はノックをする。
・・・。返事がない。
こんなノリだろうと思い戻ろうとすると、後ろから声をかけられた。
『新隊長さん、こんにちは。私はSG軍顧問の御田屋 猛です。よろしく。』
あからさまに怪しそうな顔立ちの男に戸惑いながらも、俺は一応、会釈した。
『私を呼びに来てくれたのかい?そうか。ちょうど私も行くところだったのでね。はっはっはw』
『あ、はい・・・。どうも・・・。』
そんなグダグダの会話を交わしているうちに、会議室に戻ってきた。
『はいはい、会議始めますよー!』
熱血体育会系教師風の始業の言葉と同時に、先生は会議室に入った。
室内には、数名の男女が着席していたので、俺も後ろのドアから入り、着席した。
『えー、それでは今日は、武器の説明と隊員紹介が仕事です。それでは、それぞれの自己紹介をお願いします。まずは隊長さんから。』
俺は静かに席を立ち、自己紹介を始めた。
『あ、邊皇 睡罵です。一応、空手,柔道は黒帯です。特技は、エアガンの改造とハッキングです。よろしく。』
・・・なぜだ。なぜ驚かない?
今まで、このような自己紹介をした相手は、ビビったりすることが多かったが・・・。
もしかしたらこの軍の人間は、精神がとてつもなく強いかもしれないな・・・。