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少年
彼は、歌っていた。
ギターと共に。
PM11時。
新宿の駅前に椅子を置き、ギターを弾きながら歌う1人の少年がいた。
年齢は15歳前後。珍しく、声変わりのしていない高くて綺麗な声だった。
明るい歌を楽しそうに歌っていた。
その姿につられ、彼の周りにはひとが集まってきた。
少年が言った。「何か、リクエストはありますか?だいたい歌えますよ!」
その言葉に2人の少女達がなにやら相談し、1人が言った。「はいはーい!"ゆず"の、夏色がいいです!」
少年は待ってましたと言わんばかりの笑顔を見せ、ギターを奏で始めた。
1番を歌いきった所で大きな拍手がおき、次のリクエストがきそうな時に、、、
ぽた、ぽた。
雨が降り始めた。




