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玄獣創成期 プロローグ3

隼人と美香は有賀幸作艦長の案内で復元した戦艦大和の格納庫へ行く。





「コッ…………コレは!最新型のパルスレーザー!二層式の魚雷!オートメートマシンガン!コリャースゲーや!それにサイバーでメタリックなカラーリング!艦長!」「ウム。正直、ここまで復元出来るとは考えていなかった。実際、作り直した位だ。それも例の隕石の技術力を利用して。おそらく海底戦艦では最高峰だろう。我々はこの完成を待っていた」「大丈夫なの?ソノ〜……許可とか難しいんでしょ?日本に軍艦なんて………」「美香さん。それは君達の世界の話だ。我々は他次元の存在。じゃなきゃおかしいだろう?沈没してから百年近くたっているのだ。本来、私は生きてはいない存在。違うかね?」「そうか!現代の常識なら不可能だ!でも他次元ならそんな常識は関係ない。玄獣も!つまり…………ここは…………」「ブラックホールか何かだと?まあ、そんな類いだ。我々は一緒に墜落した隕石の技術を利用したのだからな」「デ、出航は?まだなの?」「イヤ。君達に紹介したい人がまだいる。ついてきなさい」三人は大和の格納庫を後にする。





………現代なら有り得ない設計。それが他次元なんだ。夢の世界だな。パラレルワールドが海底にあったなんて、驚きだな。そう言えば、バミューダ諸島!あそこにはアトランティス大陸があったらしいし。わからなくもないな。文明の違う世界。それがここなんだ。……………




「ネー艦長さん!もしかしたら亡くなった人は皆この他次元に来るの?」「美香さん。君は何か勘違いをしているな。霊界等では無いのだよ。君達は死んでいないだろ?」「だからさ!アトランティスだって!ここは!彼等だって亡くなっている。でも影響力はあるだろ?バミューダ諸島みたいに。わかる?」「………君は不思議な児だな。隼人君。ミステリーが好きなのか?」「ハハハハッ………可笑しいですかね?まあ、話の会う人間も少ないですし、ミステリーは好きですよ」「そうか。なら、こっちは都合が良いな」






「ヘイ!ボス!こいつがルーキーか?」「アア。紹介しよう。パトリックだ。アメリカの空軍のエースだった。爆撃機アベンジャーのパイロット。我々の攻撃部隊に属している」「アベンジャー?………確か、戦艦大和を空爆した部隊。あのアベンジャーか?」「ジーザス。君は世界史に詳しいな。それともクレイジーなのか?」「はじめまして。パトリックさん。アノ〜………隼人です。宜しくお願いします」「ハーイ!ナイスガイ!ハウアーユー?」「レディー。日本語で構わないさ。君の英語は耳が腐る。私の嫌いなナットウみたいにな」「悪かったわねー。イケメンだからって調子に乗らないでよ!外人だからカッコいいだけなんだから!」「ホゥ。随分なビッチだな!まあいい。精々、頑張るんだな。それから………ネバーダイ!死ぬな!以上だ」「隼人君には後で合同練習をしてもらう。良いな。次は食堂へ行こう」「アア。ボス!ハンバーガーのピクルスの量を増やすように言っておいてくれないか?まったく毎回、ピクルスの量が減っていくんだ。あと、ポテトの塩は控えるようにと」「わかった伝えておこう」三人は後ろ手に挨拶をしてパトリックと別れる。





………ハヤトか?奴のイメージは素晴らしい。さすがヤマトタケルの末裔。ジャパニーズ メシア…………





パトリックは葉巻に火を灯し、帽子を深く被った。





「さて、食堂だが和洋中全てのメニューをこのメカが担当する。紹介しよう。うちの料理長 バンプだ。栄養バランスから健康管理まで全て担当する」「ジーッガーッ…………隼人。美香。識別。了解」「初めてだな。機械が食事の担当なんて」「だから私好みの味付けだったのね!エライ!エライ!」





「さて、早速で悪いが隼人君。時間が無いんだ。作戦ルームに入ってくれないか?」「私は?」「君もだ」「ハー…………お昼寝出来るはずだったのに。海底でお魚さんやイルカに乗ってマーメイドになる夢が見れたのになー」「行きますよ!僕は!どうせ行き場も無いし。ここに就職すれば見たことも無い世界が広がっている。やりましょうよ艦長!玄獣だろうがアンデットだろうが関係ない。僕は見てみたいんだ。ミステリーの先の現実を!」「ヘッ?何?私?………行くわよ。行けばいいんでしょ?それから艦長さん!1つだけお願い。私は隼人君の恋人でも何でも無いから!単なる幼馴染みよ。そんな目で見ないで頂けます?」「宜しい。さあ中に入りたまえ」




二人は部屋の前に通される。入れと顎で合図され隼人は扉を開け、部屋の中に入る。




「失礼しまーす」恐る恐る中に入る二人。




中はオイルの染み付いた鉄の部屋でマシンが一台置いてあった。





「それが君達のマシン。二人乗りのバイク。エアーライドだ。バイクモード。フライトモード。攻撃モードの3タイプに変化する。君達の意思に添って姿を変えるのだ。まあ良い。まずは慣れろ」




二人はエアーライドのコクピットに乗り込む。「携帯電話をセットしろ。ハンドルに隙間があるだろ?」「…………エーットー…………ここかな?ガチヤッ」隼人は携帯電話をセットする。




ブゥーンと音が鳴り電源が入る。左から機材が輝き、モニターに[ALL STAND]と出る。





「デモンストレーションを始める。ダミープログラム。始動まずはバイクモードからだ」




プロローグ 完結




次回、初めての世界

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