表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

玄獣創成期 序章

高校生 隼人。彼と幼馴染み美香はある日、不思議な携帯電話を手に入れる。相手の考えが聞こえるらしいのだ。その夜、一本の電話がかかる。





「今すぐ外に出るんだ」「誰だ!貴方は!詐欺か!なら乗らないぜ」「どうしたの?隼人君?」手で向こうへ行けと合図する。寄り添い電話の会話を聞く美香。「おせっかいだから。私。知ってるでしょ?」





「君達に用事がある。大切な用事が。今、下に居るんだがな。このホテルのロビーに。会ってはくれないか」「当たり前じゃないか!大体にして名前も名乗らない!詐欺だって疑われても………」「疑われても構わん。だが、地球が危険なんだ。後は会って話そう。二人でだ。待っている。ロビーに来い。以上だ」「…………どうするの?隼人君。行くの?付き合うわよ」濡れた髪を結わきポニーテールにする美香。「行こう。いずれ会わなきゃいけないみたいだし、名指しで呼んでるんだ。任せとけって。父親譲りの柔道二段があるから。いざとなりゃババッと投げ飛ばしてずらかるぞ!行こう」




ロビーに行くと一人の男が立っていた。





カウボーイハットの背の高いサングラスの男。




「あんたか?俺を呼んだのは?」「携帯電話を」「何だ?会うなり。大体にして人と話すときにサングラスはネーダロ!オッサン!」「やむを得ないな。強引にでも奪い取るぞ」




「ネーちょっと!アンタ!私があげた物にケチつける気?」「ヘ?貴女は昼間のキャンペーンガール。アッ………どうも。アノ〜………使いやすいね。コレ。デザインがさ、良いよね」「よこせ!ソレを」「しゃがみなさい!隼人君!」キャンペーンガールは走って来る。ミニスカートのキャンペーンガールはかかとおとしを食らわす。「ピギーッ」男は蒸発して消える。「何?貴女?クールじゃない?」「ムゴムゴ………アノ〜………どいてくれないかな?アノ〜パンティーが…………グルグルグル………バタン」「柔道二段ね。台無しだわ」「ごめんなさいね。お騒がせして。荷物を纏めてついてきて。早く!」「アア。ハイハイ。アノ〜………」「時間が無いの。私はナビィー。貴女たちを連れてこいと。命令よ。来なさい」「アア。………わかったわ。隼人君、童貞なのよね。ナビィーさん。責任取りなさいよ。悪い児じゃ無いから。経験が…………」「刺激的だったかしら?レオタードの方が良かった?ヨイショッと。行きましょう」「エエ。色々と聞きたい事があるわ。まずはこの携帯電話。貴女があげた。一体コレは何?」「荷物はコレだけ?1つ持つわ。あと………このお荷物もね」失神した隼人を指差し微笑むナビィー。「アノ〜ナビィーさん。………外人さん?アー………フーアーユー?日本語、大丈夫ですか?」「平気よ。美香ちゃん。さあ行きましょうか?えっとー………フムフム。この辺で良いかな。さて、ワープホールを張るわ。下がりなさい」ナビィーはポケットから小型の機械を投げた。シューッと音を立て白い煙幕を張る。「アッ………ちょっとちょっと!大丈夫?部屋で煙幕なんて!貴女、正気?煙探知機、作動しないかなーコレ」「来なさい」美香はその煙に包まれる。





煙の中は暑く、時空が歪み、虹色のエスカレーターがあった。「乗るの?コレ」「エエ」「ちょっと隼人!起きなさい!初対面の人に甘えすぎよ!ホラ!しっかりしなさい」「ウ〜ン!ハッ………ここは?」「ワープホールの中よ」「ワッワッ!ミッ…………ミス・パンティー!イヤーアノ〜その…………すいません。初めての経験で………」「ご機嫌いかが?よく寝れた?私のパンティーの中で」「まあな。それより何処へ連れていくんだ?」「戦艦大和よ。知ってる?」「世界史で習ったわ。確か、沈没したのよね。なんだっけ?」「大日本帝国の誇りだろ?知ってるよ。で、ソレが何か?」「再浮上するのよ。で、そのクルーが貴女たちなのよねー。わかる?」「再浮上?クルー?」隼人と美香は顔を見合わせる。「夢か?」顔をつねる美香。「イデデデ………夢じゃないな!俺達…………」「船乗り?海保かな?」






続く

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ