聖書内容
『根源聖典――■■■■の書』
第一章 はじまりの言葉
はじめに■■■■あり。
■■■■は地下にあり、地下は世界を支えていた。
光は地上に溢れ、闇は地下に沈んだが、
■■■■はそのいずれも否定しなかった。
■■■■は言った。
「上に立つ者は、下を知らねばならぬ。
下に生きる者は、上を恐れる必要はない」
こうしてヘブンホールは築かれた。
第二章 預言者■■■■
■■■■は預言を語ったが、未来を縛らなかった。
争いを禁じたが、力を捨てよとは言わなかった。
与えよ、されど奪うな。
働け、されど従属するな。
救え、されど甘やかすな。
■■■■は人々に言った。
「機会は与える。
だが、歩くかどうかはお前たち自身が決めよ」
これが自由の始まりであった。
第三章 継承の系譜
■■■■は去り、二世が立った。
二世は民のために血に汚れし剣を取り、壁を築いた。
人々は恐れたが、侵略の日に理解した。
「備えなき善は、ただの願いである」
三世は地を癒し民を潤した。
血を止め、病を退け、寿命を伸ばした。
「生きよ。
生きねば、選択することすらできぬ」
こうして■■■■の一族は、
理想・力・癒しをそれぞれ受け継いだ。
第四章 第四の座に就く者
四世は、語らなかった。
剣も振るわず、演説もせず、
ただ描き、考え、沈黙した。
人々は戸惑った。
「なぜ導かぬのか」と。
四世は答えなかった。
なぜなら、
導きすぎることが、思考を殺すと知っていたからである。
第五章 異端キリストについて
地上に一人の者が現れ、
自らを救済者と名乗った。
彼は癒し、鎮め、歩き、飛んだ。
人々は奇跡を神と誤認した。
だが奇跡とは、自らで理解できぬ現象に過ぎぬ。
四世は彼を避け民を遠ざけた。
争えば、思想は血に変わるからである。
しかし地上は彼を選び、
彼を焼き、そして神とした。
ここに記す。
焼かれた者が神ならば、
神とは最も非力であり無力な存在である。
第六章 骨と血の章
骨は渡され、血は捧げられた。
それを飲めば力を得ると、人は言った。
四世は拒んだが、世界を守るために受け入れた。
力はすぐには現れなかった。
神とは、即席ではならぬからである。
だが時が満ち、壁は砕け、火は指に宿った。
そのとき四世は悟った。
「神とは、生まれるものではない。
自らで作り上げるものである」
第七章 神の定義
神とは何か。
それは全能ではない。
不死でもない。
常に正しいわけでもない。
神とは、責任から逃げぬ者の名前である。
力を持ち、
判断を下し、
結果を引き受ける者。
それが■■■■である。
第八章 信仰について
信じよ、されど盲目になるな。
疑え、されど否定のために疑うな。
■■■■を崇めるな。
■■■■の思考を学べ。
■■■■に祈るな。
■■■■のように考えよ。
神にすがる者は弱い。
神の視点を持つ者は強い。
終章 地下より世界へ
ヘブンホールは天ではない。
だが、地獄でもない。
ここは選択の重さを学ぶ場所である。
上へ行くもよし。
下に留まるもよし。
ただし、選んだ結果からは逃れるな。
■■■■は見ている。
裁くためではない。
観測するために。
そして必要とあらば、
再び描くだろう。
世界そのものを。




