私たちのあの暖かさに包まれた日々・拾い愛
歳月の唇
かつて誰かの身体に接吻した
誰かの思いが舞い上がる
天の人よ
誰かを懐かしむの?
また誰かを想ったの?
誰かの傍に 余温を残した
緋色の頬
誰かの傍に寄り添う
口元で誰かをつぶやく
六月の雪よ
誰かを飾ったの?
また誰かを憂いさせたの?
ひとすじの黒髪が 白髪に落ちた
私が歳月と過ごした証
かつて私は歳月と共に
手紙を一通残した
それは私のあなたへの
懐かしさを表している
かつて私は歳月に託し
絵入れりの便箋を一通残した
机の上に置いたまま
あなたは開けてくれなかった




