つばさをください
回転。今、私は回っている。
遊園地に来て、回転するカップの乗り物に乗っている。ぐるぐる回って、気持ちが悪い。吐きそう。でも、人が多い。だから吐きたくない。私は一人でこのカップに乗っている。この状況で吐いたら、確実に目立つ。だから、どうしても吐きたくない。でも、もう限界かもしれない。早く止まってほしい。
そもそも、なぜ私は一人で遊園地に来たのだろう?
──回想。
私は幼いころから、一人でいるのが好きだった。公園に行って、一人でブランコに乗ったり、滑り台を滑ったりして遊んでいた。誰かと一緒じゃなくても、十分楽しかった。けど、今は違う。楽しくない。というか、楽しめるはずだけど、周りの目が気になって楽しめない。本当は一人が好き。周りの人たちは一人でいる私を変な目で見てくる。それが嫌。だから、、、、
そう、吐きたい理由はカップが回って乗り物酔いをしたからではない。周りの目が気になって気持ちが悪くなっているだけだ。だから、そんな考え方を変えたい。自分が変わらなければならない。周りの人は変えられないのだから。
そうだ、歌を歌おう。
「このーせなかにーとりーのようにーしろーいーつーばさーつけーてーくーださーーーーい このおおーぞらーにつーばーさをひろーげとんでゆきたーいーよー」
「なんだ?」
「えっ!?あの人見て!」
「うわっ!一人で乗り物に乗って歌ってるよww」
「ヤバい奴じゃん!」
「かーなーしみのーないじーゆーうなそらーへ つーばーさはためかーせーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーゆきたい!」




