第一話:苦戦
初めての小説です。温かい目線で読んで頂けると嬉しいてす。
海面は火柱と黒煙に覆われ、砲撃の轟音が天地を揺るがしていた。
大和型戦艦を中心とする連合艦隊は、カラドニア帝国の巨砲艦群に包囲され、なおも必死の後退を続けている。
「駆逐艦《雪風》軽巡《鬼怒》、艦尾被弾! 機関停止、大破!」
「戦艦《扶桑》《紀伊》、第三主砲に命中!旋回不能!小破!」
「重巡《妙高》、軽巡《阿賀野》……沈没します!」
「他、大半の艦艇が中、大破判定!」
怒号と報告が交錯し、旗艦《大和》の艦橋は凍りつくような緊張に包まれていた。
「なぜこうなった......」
山本五十六ら司令部の目の前で、旗艦《大和》は中破判定ながら大口径砲は必死に火を吐き続ける。だが、敵は衰えぬ砲声と物量でじわじわと圧してくる。
「このままでは……全滅だ」
誰かの声が、絶望をそのまま吐き出した。
♢ ♢ ♢ ♢
カラドニア帝国太平洋艦隊第一艦隊の旗艦グングニル型要塞戦艦にて
第一艦隊司令ヴィルヘルム・クロイツァー以下参謀達は
「勝ったなこれは...赤子をいじめているようで面白くないな」
「ハッ、その通りですな。日本艦隊はこの世界では最強だと聞いていたのですがな」
と呟いていた
その時だった。
水平線の向こう――砲煙の帳を突き破り、無数の黒い影が現れる。
その中心に並ぶ五隻は、誰も見たことのない異形の巨艦だった。
三胴を有する巨大航空戦艦《武尊》、
重装甲と巨砲を誇る怪物戦艦《大蛇》《八岐》、
そして最新鋭の航空戦艦《天叢雲》、《不知火》――。
いずれも航空戦艦でありながら、巡洋戦艦を凌ぐ速度で海を切り裂き、敵艦隊へ突撃を開始する。
♢ ♢ ♢ ♢
艦橋に立つは、未来より来たりし新総合軍元帥、高峰創。
その眼差しは氷のごとく冷たく、しかし燃える炎のような意志を宿していた。
「武尊、天叢雲、不知火、VTOL隊展開!大蛇、八岐も戦闘機、艦爆を順次発信させよ!
大蛇、八岐、主砲集中! 天叢雲、不知火、支援砲撃!
武尊、レールガン射撃準備!
全空母、全艦載機発艦! 戦艦・巡洋艦、照準合わせ次第、一斉射撃開始!トマホークへ位置情報入力!準備でき次第発射せよ!!」
命令と同時にCICや管制に伝令が飛び、無数のVTOL機や墳式戦闘機が蒼穹を裂き、敵砲火線へと飛び込んでいく。
大蛇と八岐の巨砲が敵主力艦を貫き、黒煙を噴き上げさせる。
さらに武尊のレールガンが轟き、光速に近い砲弾が敵戦艦の舷側を抉り取った。
「全艦、突撃を維持! 敵艦を殲滅する!」
副官、**藤堂蓮**が次々と旗を掲げ、無線と一緒に命令を全艦に伝える。
その脇で航空隊指揮官、**霧島響**が叫ぶ。
「全機、敵機を二機以上落とせ! ASM搭載機は敵空母と大型艦を狙え!」
VTOL隊は一斉に急降下し、敵空母群を襲撃する。爆炎が夜空を赤々と染め上げた。
なおもカラドニア帝国艦隊は巨砲を撃ち返すが、無人攻撃機とVTOLの連携による攪乱に次々と沈黙していく。
♢ ♢ ♢ ♢
「ひ...引け!戦略的撤退だ!!」
「何だあの艦隊は、我々よりも破壊力のある砲だと...ありえん」
♢ ♢ ♢ ♢
やがて敵の咆哮は途絶え、戦場を覆うのは炎と黒煙、そして勝者の艦影だけとなった。
――水平線に残ったのは、日本帝国海軍の新艦隊。
旗艦《武尊》を中心に、《大蛇》《天叢雲》《八岐》《不知火》が並び立つその姿は、戦場に新たな覇権の到来を示すものだった。
三隻の巨艦は、その存在を世界に刻みつけ、初陣を勝利で飾ったのである。
こここうした方が良いとかあったコメントください。
ちなみに他に二つ書いているので投稿頻度は遅めです。




