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8 残虐王の襲来



 小屋の中は静まり返っていた。


 「暇だな〜」

 

 床に寝転がりながらタコ松が呟く。


 「だな」

 

 グラスも壁に背を預け、退屈そうに天井を見つめている。


 「こんな日はよくあるんですか?」

 

 千冬が湯呑みを両手で包みながら尋ねた。


 「ああ、よくある」


 そんなやり取りの最中。


 コンコンッ。


 小屋の木の扉が、控えめにノックされた。


 「……誰でしょうか」

 

 千冬は扉に近づく。


 「待て」

 

 グラスが即座に立ち上がった。


 「どうかしましたか?」


 「こんな場所に訪ねてくる奴なんていねえ。神山組からも今日は何の連絡もなかった」


 「ってことは、ヤバいやつ……?」

 

 タコ松が身を起こしながら呟いた。


 グラスは扉に近づき、そっとノブに手をかけ一気に開け放つ!


 だがそこには誰もいなかった。

 

 静かな風だけが通り抜ける。


 「……いない? どこ行きやがった」

 

 グラスが警戒しながら周囲を見渡す。


 そのときだった。


 ドゴォンッ!!


 屋根の一部が崩れ、土煙とともに何かが落ちてきた。

 

 砕けた梁の上に、人影が立っていた。


 黒いロングコート。銀白の髪。冷たい笑み。


 「なんだあの野郎……!」


 タコ松が身構える。


 グラスが一歩前に出向た。


 「お前、誰だ?」


 その男はゆっくりと顔を上げ、口を開く。


「俺は残虐王。貴様らを殺しに来た」


 空気が一変する。


「残虐王だと……?」


 グラスが僅かに表情を変える。


「誰だよそいつ」


 タコ松が怪訝な顔で尋ねる。


 「ターゲットを残虐に殺すことで有名な殺し屋だ」


 「そんな奴がなんでここに…ってか、どうやってここを突き止めたんだよ!」


 タコ松が声を荒げる。


 残虐王はくすっと笑った。


「俺にかかればお前らを見つけるのは簡単だ」


 グラスは振り返り、千冬に叫ぶ。


「千冬、タロウを連れて隣の部屋に避難しろ」


「は、はい!」


 千冬がタロウを抱き上げて逃げる。

 

 その背中を見届けてから、グラスとタコ松が並んで構える。


「殺れるもんなは殺ってみろよ」

 

 グラスが冷たく言い放ち拳銃を構えた。


 残虐王は鼻で笑う。


 「ふっ、俺に銃は効かんぞ」


 グラスは躊躇なく引き金を引いた。


 パンッ!

 

 だが、残虐王は銃弾を避けた。


 「なに!」


 「化け物かよ」


 タコ松は目を見開いていた。


 残虐王はタコ松を見る。


 「お前はなにもしないのか?」


 タコ松は金属バットを手に取り残虐王に振り下ろす。


 だが残虐王はナイフを取り出し金属バットを根元から切断した。


 「嘘ぉ〜」


 タコ松の顔は青ざめた。


 「殺し屋狩りも大した事ないな」


 残虐王の言葉にグラスは反応した。


 「大した事ないだと、、、」


 グラスはタコ松を一瞥すると床を見た。


 「オッケー」


 タコ松はその意味を理解し返事をする。


 グラスは残虐王に指をさす。


 「俺たちが勝つぜ」

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