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21 復活のハゲ


 冷たい風が吹き抜け、緊張感が辺りを包む中、グラスとジャスティスはササキの隠れた大きな木へと静かに近づいていった。


 グラスが低く呟く。


 「一気に仕掛けるぞ」


 ジャスティスも力強く応える。


 「おう!」


 その瞬間、ササキが暗がりから飛び出した。


 鋭い一閃がグラスの胸を縦に切り裂く。


 「ぐはっ!」


 血が溢れ出し、地面に倒れる。


 続けざまに、ササキはジャスティスへ斬りかかる。


 ジャスティスは咄嗟に口で刀の刃を噛み止め、切りつけを防いだ。


 「離せ!」


 怒号と共に蹴りが飛ぶが、ジャスティスはびくともしない。


 ジャスティスは迷わずササキを強く抱きしめた。


 バキバキバキッ!


 ササキの身体から骨が折れる音がはっきりと響き渡る。


 「ぐはっ!」


 ササキは呻き声をあげた。


 そのままジャスティスはササキを投げ飛ばす。


 ササキは激しく地面に叩きつけられ、咳き込んだ。


 「がはっ……」


 しかしササキは必死に立ち上がるが、ジャスティスは迷わず突進し、全力のタックルを決める。


 ササキはさらに吹き飛ばされる。


 (面白くなってきた)


 ササキはこの状況に興奮していた。


 グラスは地面に落ちたササキの刀を踏みつけて折る。


 「これで刀は使えねぇぞ」


 ササキは骨が折れているとは思えない速さでグラスに近づき、胸を拳で突いた。


 「がはっ!」


 グラスは呻き声を上げる。


 そしてササキは一瞬でジャスティスに接近し顎を打ち抜く。


 ジャスティスは地面に倒れる。


 ササキは組長に向かって歩き出す。


 組長は木を背にして怯え、震える声で叫んだ。


 「来るな!」


 ササキは冷ややかに拳を振り上げる。


 「これで終わりです」


 グラスは血を滲ませながら必死に立ち上がり、叫んだ。


 「やめろ…!」


 だが、間に合わない。


 するとササキの鋭い感覚が何か異変を察知した。


 「何か来る…」


 闇の中から、突如として茶色のスーツを着たスキンヘッドの男が現れた。


 「よぉよぉ!仲間外れはやめてくれよな!」


 その男は力強い声で叫び、グラスの目の前に立った。


「タコ松!」


 グラスは思わず声を上げた。


 倒れていたはずのジャスティスも立ち上がり、心配そうにタコ松を見つめる。


 「タコ松!怪我は大丈夫なのか!」


 タコ松は笑いながら答えた。


 「大丈夫大丈夫!目ぇ覚めたら神山組の若いやつが状況を教えてくれたからよぉ、急いで来てやったぜ!」


 ササキは冷笑を浮かべた。


 「一人増えたところで何も変わりません」


 だがグラスは拳を握りしめ、断固たる決意で言い放つ。


 「俺たち三人が揃えば、誰にも負けねぇ!」


 夜の山頂に、三人の戦士たちの気迫が充満した。


 これから始まる激闘の幕開けを告げるように、冷たい風が吹き抜けた。




 

 


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