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12 女の殺し屋



 車は倉庫の前に止まった。


 三人はゆっくりと車から降りる。

 

 グラスが倉庫を見上げながらつぶやく。


 「ここか……」


 タコ松が倉庫の扉を指差す。


 「よし!ジャスティス、行け!」


 ジャスティスは躊躇なく倉庫の扉へ体当りする。


 バンッ!


 金属製の扉が大きな音を立てて崩れ落ちた。


 「突っ込め!」


 グラスの合図でジャスティスが先頭に立ち、倉庫の中に突入する。


 中にはスーツ姿の男たちが複数、武器を手に構えていたが、ジャスティスの猛攻を前に次々と倒れていく。


 グラスとタコ松もすぐに続き、一気に制圧。


 数分後、床には無力化された男たちが散らばっていた。


 タコ松が息をつきながら言う。


 「楽勝だったな!」


 グラスは辺りを見回しながら首を振る。


 「いや、青木開成がいねぇ。凄腕の殺し屋もここにはいないだろうな」


 タコ松が驚きの声をあげる。


 「マジかよ〜」


 ジャスティスはすぐに前を向いて気合いを込める。


 「早くその青木とやらを倒しに行くぞ!」


 グラスは冷静に言葉を返した。


 「倒すって言っても居場所がわかんねぇ。ここに戻ってくるまで待つしかねぇな」


 車を倉庫の裏に隠し三人は茂みから倉庫を見張る。


 茂みの向こうに人影が見えた。


 グラスが小声で言う。


 「誰か来たぞ」


 ジャスティスは迷わず飛び出した。


 「俺はジャスティス悪を倒すものだ!貴様は青木開成だな」


 グラスは呆れ顔で心の中でつぶやく。


 (あいつ、本当にバカだな…)


 ジャスティスの前にはスーツ姿の青木開成、眼帯の男、大柄な外国人が立ちはだかる。


 青木が冷たく言い放つ。


 「お前は誰だ?」


 ジャスティスは拳を握りしめ、叫ぶ。


 「青木開成、お前を成敗する!」


 外国人が制止の声を上げる。


 「アオキをヤルつもりならオレがソシする」


 だがジャスティスは構わず、外国人を力任せに投げ飛ばした。


 外国人は頭を木にぶつけて気絶した。


 「邪魔するな!」


 眼帯の男が立ちはだかるも、ジャスティスは掴んで地面に叩きつける。


 「どけ!」


 その瞬間、グラスとタコ松も飛び出し戦闘開始。


 青木は冷静に腕を組み、嘲笑った。


 「俺に敵うと思うなよ」


 そう言うと青木の後ろから誰かが来た。


 現れたのは金髪の女だった。


 青木はその女の後ろに隠れる。


 「シャーロン、そいつらを始末しろ!」


 その女は拳銃を取り出した。


 グラスも拳銃を抜き戦闘態勢に入る。





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