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第1話 華の入学式

まず最初に、

この作品はカクヨムにて投稿した自作品です。




「私はめん子、街角まちすみめん子。

今、世間はお祝いムードの季節、そして今日から私も華の高校生!」


幅のある道の両側に桜の木が植えられて、

満開に咲いた桜が風に舞って、まさに祝い日和な風景が見えてきた。


興奮気味の少女が茶色の髪を少しだけ風にフワッとなぞられて、その通学路を歩いていた。

目元からパッチリとした、愛嬌のある丸顔により丸い印象の拍車をかける、ボブカットの髪。

だが決して低身長といった感じでは無い。

あくまで普通な女の子だ。


 今日は高校の入学式、

まだ学校に緊張して、困惑の色をした生徒や、これから起こる楽しい出来事に思いを馳せて、イキイキとした生徒も、溢れて雑多に歩いている。


この学校は、いわゆるマンモス高校で、近くに高校はこの一校しか無い、だから生徒の多くは昔からの知り合いや、友達の関係が多いのだが。

「私は遠くから引っ越して来たから違うんだけどね〜、友達とかはちょっと不安……だけど大丈夫!」


私は普通の女子高生だし、友達も後々出来ると思うし、今はもっともっと気になる、憧れの先輩がいるから。


憧れの先輩は私が入学式前、って言うか引っ越す前から、顔がいい生徒がいるって噂が立ってたの。


初めましては、引っ越す先の学校のホームページを調べてたら、たまたま先輩を見つけたことから始まった。


母が荷造りをしている最中、段ボールに座りながらスマホを見てたら、突然、頭に電撃が落ちて来た気がした、

この15年間生きて来た中で1番の衝撃だった。

「こんな先輩がいるんだ、私のいく学校。」


思い出に浸るのも束の間、校門前の雑多の中でも、耳を潜めれば黄色いライバルの声も聞こえてくる。

これが街全体でも稀に聞こえてくるくらい。


まあ…とりあえず何も特徴がないような普通な女生徒のアプローチなんて、届きもしない高嶺の華だったけど。


でもこれからの学校生活で、生きる活力にはなったの!だから大丈夫!

あんなにカッコいい人なら、あの人の話だけでも女の子同士で盛り上がれるし、仲間に入れると思う。


だから人生で初めて、男の人をスマホのロック画面に設定した。


緊張した時や嫌なことがあったら、目を孔にしてスマホの画面を見るようになった。

そしてもう一度、先輩の顔を見る。

「坂井先輩、やっぱり似てるなぁ」


見た目がカッコよかったから、好きになったって言うのもあるんだけど、私は昔、好きだったキャラがいた。

女児アニメの2話だけに出たサブキャラだけど、恋をしたことがあった。

先輩はそのキャラにすごく似ていて、と言う理由もある。


そのキャラとに違いでもあり、めん子の思う欠点でもある一部分。

先輩の欠点をあげるなら、それは少し『赤すぎる』事くらい、でもそんなの忘れちゃうくらい、似ていて大好きすぎたの。


すらっと伸びた長身に、パッチリ二重で情熱的な目、筋の通った高い鼻、血の通った赤い唇、まるで血の通ったような赤い髪、そして上下赤い改造制服。アレは校則的に大丈夫なのかなぁ…とも思ったけど、まあいっか!先輩だし!

めん子は少し興奮気味に、校門へと足を進めた。



この話は、校門前のライバル達から聞いた話なんだけど、坂井先輩には、ある部活動をしてるって噂もある。


それを聞いた瞬間から、

サッカーをしてる爽やかな先輩、バスケをしてるイケイケな先輩、それとももっと色々な部活動をして、全ての部活で活躍して女の子の歓声を受ける先輩。って感じで私は想像したけど、

「まあどんな部活動してても良いよね、イケメンだし、」


「つらつら〜〜 新入生起立、…着席」


私は、昔の頃から、友達がボケまくって来て私はそのハイテンションについていけなくて、ツッコミに回る様なタイプで。

友達が経験したとか言っていた、一目惚れなんかも信じてなかった、かなり夢がない人間だけど。


 でも今、現実に自分が一目惚れを経験しちゃったわけで。

その…ちょっとぐらいは、華の高校生だもん、甘酸っぱい経験も期待もしちゃってるわけで。


先輩がいると噂されている、部活にも行ってみちゃったわけで。


私は、先生方の長い話も入ってこないほど、緊張した入学式を終えて。

初めての自分たちの教室に行き、担任の先生や生徒間で、簡体な自己紹介も終わった後。


この後は例年通り、わやわやと騒がしい部活勧誘が始まるだろう時間前に、

私はクラスの仲間から一人抜け出して、

先輩の部活の噂を追って、別等の校舎にまで入って来ちゃった。


「こっちで合ってるのかな、」


別等の校舎の一階は、ほうきなどの簡単な掃除はされて、床に踏み場がないと言った感じではないが。

拭き掃除や水や洗剤による、しっかりとした掃除はもう何年とされていないような廊下。

ちょっと中華店みたいな。


扉の上から飛び出した、空白のアクリル板が並ぶ中、

その一角に一つだけ、消えかかった文字が書かれている部室があって、そこに先輩が入っていくのを、見たと言う目撃情報をもとに、


私は噂通りな教室の目の前についた。


「激……絶…部?って何だろう…」


消えかかってる、おそらく部の名前だと思う文字を読むが、赤黒い液体で塗りつぶされて完全に消えていて、よく分からない。


私は、これからよく分からないところに行く、しかもそこは本等では無く。少なくともここまで来るのに誰にもすれ違わなかった、人が少ない場所。


普通なら、女の子一人で行かないほうが良い場所なはず。


でも僅かに空いた隙間から、光が見える、そして漏れ出てる温かい空気も。

だからここには必ず誰かがいる。


いそいそと手櫛で髪を整えると、

少女の背中に極寒の緊張が走り、

ゴクリと唾を飲む。


この扉から、鬼が出るか蛇が出るか、私はほぼほぼ九割以上は諦めながら、ドアを勢いよく開けた。


「すいません、ココって部室であってますか!?」

問いかけた答えよりも先に、緊張して深呼吸気味に吸った鼻を鋭く突く、異様な匂いにたじろいだ。


なに…これ鼻が辛い?

そんな常人なら痛みに耐えるような匂いを、気にせず声をかけてくる人達が。


「やるな!新人香辛料たち」


「おおそれはまさか!、茶色のスパイスとはかなりの通じゃ無いか。

クローブか、いやいやそれとも八角か?」


香辛料?スパイス?意味は分かるが、今この状況で言われる意味はわからない、単語が聞こえて来て、困惑する。

だがそんなことより、色々な香辛料、辛味や独特な風味の匂いが混ざったような、香り高い匂いがより濃くなる。


コレはコレで、お昼前の空腹は刺激されるけど、でも無理ッ!

脳にまで来た危険信号が次々にバトンタッチを繋いで行って、ついに

「ハックシュン!」


鼻や目にまでくる、辛い匂いで思わずくしゃみが出た。

目を擦り涙目になっためん子が、次に見たのは一人一色に統一された、ビビット色の人間だった。


ドアの目の前に立っていて、いち早く声をかけて来た、男子生徒。

特徴的なギザギザとした中分けの、黄色い髪に野生児みたいな、黄色い猫目が威圧感がある。


そして次に、緑色の七三髪に、ふちまで緑色の眼鏡男子が、真面目そうな見た目に合わず、ガッツポーズをしている。


すかさずそこに、ヘッドホンをかけた白い髪の男の子。もちろんヘッドホンは髪色に溶け込むほどの真っ白色。

「だがそれでは辛みが足らないぞ。」

と離れた位置から、助けの手でもなく的外れな言葉を言う。


「へ?、ココって、」


聞こうとしたその時、また黄色髪の男子生徒の後ろから鏡合わせで出て来た、

二人の少年。

「初めましてようこそ、」

と右から、

「女の子の部員は初めてだね」

と左から、聞こえて来て。さらに混乱する。


困惑するが、

「この場所はどこです?」

なんて普通な言葉は出てこない、

めん子は総ツッコミ系、女子高生だ。


「なんか色に赤色、多く無いですか!?、

それに…私に香辛料とかスパイスって何なんですか!!

皆んな、高校生とは思えないほど髪色自由だし、もうツッコムところが多いんですよ!」


一息のうちに、全てのものすべての異常について、言葉の刃を突き刺した。


当てはまっていたからか、急に大きな声を聞いたからか、今まで変な事だけ話していた、一同が呆然とした空気の中、

一つだけ笑っている声が聞こえた。


その声に誘われて目を横に動かすと、

そこにはわたし待望の。


「坂井 辛子しんら先輩」


「ハハハ、うん。ようこそ我が激辛気絶部に、うちは女の子でもちゃんと部員として歓迎するよ。」


あの先輩のイケメン顔で、微笑むのを見て。


先輩の後ろで、本当に光ってる後光が見えるって言うのも、その後光に、黒い三脚がついてることにも突っ込む気が失せた。

今まで見ていてくれた方はお久しぶりです、

半年以上投稿していないと作品のページで警告がされるんですね、最近になって初めて知りました。


ここ一年ほどは、なろうから離れて、

カクヨムの方で書かせていただきました。


ですが腕を振るう事は叶わず、今日からは、

なろうの方でも見ていただきたいと思い、転送に踏み切りました。


並びになろう作品の執筆も進めていこうと思います。


まだまだ無名で、全く知らない人もいると思いますが、ゆっくり自分のペースで執筆していく所存です。


気に入っていただけたら、温かい目で見守っていただく事や、評価・フォローなど、謹んでお願い申し上げます。


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