29:勉強会
そんなこんなで勉強会となった今日。
優はもてなし用の菓子・飲み物を買いに行き、浅木は勉強部屋を片付けていた。
そしてそんな中、修矢は。
「なんであんなに浅木は僕が迎えに行くことを拒んだんだろう……?」
雪と蝎奈を迎えに行っていた。
集合場所は天桜公園。手持無沙汰になった修矢が二人を迎えに行くことになったのだが、そこで浅木が小さな反発をした。
『なんでわざわざ修矢が行く必要あるのよ!優でいいじゃない!』
『いや、俺は今からもてなしの品……ポテチとか、コーラとか、サイダーとか。そういうのを買いに行くんだ、って言ってんだろ』
『それは……そうなんだけど!』
『ははは……僕もちょうど手持無沙汰になっちゃってるから、丁度いいよ』
『……ゔ~』
なぜここまで反発するのか、よくわからない修矢なのであった。
……ねぇ、この子いつか刺されたりしない?大丈夫?
ということで天桜公園についた、修矢である。
「やぁ、天遊!今日は一日よろしくな!」
「よろしくね、修矢君!」
「そういうのは優と浅木に言ってあげてくださいよ。僕の家じゃないんですし。」
「それは当然さ。しかし一日中付き合うわけだからね!間違いではないだろう!」
「そうだよ。今日一日付き合うのは変わらないのは間違いないんだから。」
「……それはそうか。そうですね、僕からも今日一日よろしくお願いします。」
そう挨拶を交わし、天桜公園を出て神坂家へ向かう。
「にしても神坂の家には初めて行くな。」
「あれ、そうなんですか?雪先輩。」
「ああ、私と神坂兄妹と天遊との付き合いは長いようで短いからね。」
「そういえばまだ雪先輩と出会って一年経ってないんですね。」
「君らが一年の頃が現状私の一番の青春と言えるからな!あまりにも濃密だったよ!」
そんな話をしながら、神坂家……というか、葉が所有しているタワーマンションに着いた。
なお、このタワマンの所有者が葉であることは修矢は知らないし、なんなら優と浅木も知らない。
神坂家の大黒柱、神坂葉の全貌を知るのは妻である夜宵のみである。(意味深)
閑話休題
「ここだな、神坂の家は!」
「マンションなんだね~修矢君たちはは何階に住んでるの?」
「僕は居候だけどね……7階だよ」
「へ~」
それから。修矢、蝎奈、雪は仲良く話しながら、神坂家の部屋までついたのだった。
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ぷにぷにの周回頑張らないと…
次回は9月25日 18:00を予定しています。