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星夢ノ戦  作者: SCⅫ
始まるファンタジー
28/35

26:特訓と勉強③

なんか隔週投稿みたいになってしまってすみません……

「それじゃあ、自分の望むものを作ることから始めましょう。」

「はい。」


スコーピウスは修矢の真正面に立ち、手元を見ながら指示を出す。


「まずは一つ、何かをイメージして。そうね……武器。武器を一つ思い浮かべなさい。」

「武器、か。……拳銃でいいか。」


頭の中に拳銃を思い浮かべる修矢。


「それを手元にあると考えるのよ。あとはそれを続けること。どれだけ正確に捉えられるかで顕現できるスピードは変わる。………あれ?」


スコーピウスには何が見えていたのか、頓狂とんきょうな声を上げる。


「……できない。」

「おかしいわね、作られそうになった直前に霧散してるわ。もう一度やってみてくれる?」

「うん。」


しかし、同じように霧散してしまった。


「……思い浮かべてる武器がダメなのかしら?変えてみてくれる。」

「はい。」


今度は刀をを思い浮かべる修矢。しかしやはり霧散する。


また別の武器を思い浮かべる。ロングソード、手裏剣、チャクラム、ロケラン、カトラス、仕込み杖、薙刀、etc……


どれもダメだった。


「え~、なんで?う~ん、修矢君は何か心当たりはあるかい?……修矢君?

「なんで……なぜだ。なぜ、なぜ、僕には何もできない。僕は何時だって無力だ。なんで、僕は無能なのか。だからなのか。」

「ちょっ、修矢君!?どうしたのって……え?」


スコーピウスが闇を吐く修矢の手元を見ると、そこには今にも何かが顕現しようとしていた。


「そうか、マイナスの感情!そうじゃない、私が彼を選んだそれは負の感情(それ)だったじゃない。なら……でも……ッ、ごめん、修矢君、こちらも必死なんだ。嫌な気分になるだろうけど、許してくれ!」


直後、スコーピウスはパチンと指を鳴らすと、突然としてそこを海にした。


しかし、修矢は見覚えがある。そして気付いた。


その海は、自分の感情を一極に集中させることができる海なのだ。


そして、彼は沈んでいく。


沈んでいくにつれて、負の感情は肥大した。


彼はその負の感情をすべて手元に集中させた。そして、()()は顕現した。


バリンッ


スコーピウスの作った海に亀裂が入った。


「え……まさか……」


バリバリバリッ!


その海は完全に破壊され、その海のあった場所には修矢が立っていた。


金色の柄に碧色(へきしょく)葡萄酒色(ぶどうしゅいろ)の宝石が埋め込まれ、刃は空色、切っ先が何故か少し歪んでいるナイフを持って。

誤字脱字報告、批評(批判じゃないよ)コメント、よろしくお願いします。

家の事情で、佐渡島に行っていたSCⅫです。

次回は9月4日 18:00を予定しています。

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