表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星夢ノ戦  作者: SCⅫ
始まるファンタジー
19/35

19:夢の内容を言えない

出さないと言ったけれど、安静化したので出します。

「あ、?ああ、ああ?あ………」


修矢が今回見た夢を思い出し、うわ言を吐き出す。


(一体、どういうことなんだ?蝎奈が神?夢?星夢の戦?サソリが蝎奈?)


頭がぐるぐると回る修矢。


「今日、どうしよう……」


今日、蝎奈に会ったら今日の夢を聞くかどうかを悩む修矢。


よっぽど夢に現実味があったのか、その夢が本当に単なる夢である可能性は勝手に消している。


「いや、でも……」


ここは信頼できる親友たちに話そうかと迷っていると、声がした。朝によく聞く声だ。


「お~い、修矢!朝飯だぞ!」


優が修矢を呼ぶ声だ。


その後いつも通りの朝を過ごした。


ご飯を食べて準備をして、時間割に一喜一憂してそのまま浅木と優と修矢で家を出る。


そして天桜公園の前で会ったのは蝎奈である。


「あ……」

「おはよう、みんな!今日もよろしくね。」

「「おはよう、蝎奈」」

「双子ってやっぱ仲いいの?」

「「良くない」」

「にしてはさっきからずっとハモってるよね!?」


修矢は夢を思い出したのか、蝎奈を見て呆然としている。


それに対して蝎奈は何もなかったかのように二人と話している。


(……単なる夢だったのかな……)


ここまで蝎奈の行動が夢と会わないと気のせいなような気がしてきた修矢。


どっちにしろ話したらいいかと考えた修矢は、口を開く。


が。


ブゥゥゥゥゥウゥ


後ろからクラクション。


優が少し白線の外側に出ていたようで、「ごめんなさい」と言って白線に戻る。


「で、俺とコイツが仲いいだって?そんなことは絶対にない。」

「私の方から否定させてほしいわ!」

「ふふ、だって浅木が好きなのはsh……」

「か・つ・な~~~?」

「ヒッ!」


ふざけながらも彼らは学園へ向かった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


そして学園に着いてから。


三人は自分たちの教室に入ると、それぞれが席に座って友達たちと話し始めた。


「でさ、やっぱりあの後は普通に《死にゆく魂(エンド・スピリット)》が構成されてハルちゃんは世界的に死んでしまうんじゃないかって思うんだよ。」

「でもそれはそれとしてそれをエイヴィが許すか、って思うんだ。エイヴィってハルにはともに主人公を支えていく存在としての愛情を向けてるはずだからさ。」

「それならエイヴィは《鼓動する思い(リザレクション)》を使って主人公を復活させるんじゃないか?」

「え、ここで主人公を出すの!?いやまぁ、あり得るとは思うけれど……ここまで主人公が回想でしか出ないことが衝撃的な作品だっていうのに…」


修矢は貯雨恵と相も変わらず「End CreditS ~もう終わってしまった~」の感想会をしていると、修矢は再度昨夜の夢を思い出す。


「あ、そういえば昨日さ……」

「お~い全員席に着け。今日は時間に余裕がないからSHR(ショートホームルーム)だ。」

「あ、もう時間だ。」


貯雨恵はそう言うと前を向く。


夢の内容を言えない状況になっていることに気が付く修矢。


気になって蝎奈の方を見ると、彼女は口パクで言っていた。


『次の休み時間、非常階段で。』

誤字脱字報告、批評(批判じゃないよ)コメント、よろしくお願いします。

コロナは沈静化。今は机でデッキをくるくるしてます。

次回は7月3日 18:00を予定しています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ