01:プロローグ
初投稿です。なんか新人が変なのやってんな~みたいなノリで読んでください。
海の上に浮かんでいる。そして空を見上げると、日暮れ時なのか一方を見れば太陽が、もう反対を見れば月が見える。
僕は夢を見ている。
別に将来の夢について語っているのでもなくければ、異世界に来たことが信じられないわけでもない。
ただ単に眠っている間の夢の中でそれが夢だと認識しているだけである。
夢を認識する、つまり明晰夢を見ることは大分珍しいのだが、僕は間違いなく夢を見ている。
なぜなら僕はこの夢を見るのが初めてではないからだ。
この夢は一週間前ぐらいからずっと見ている。もうずっとこの夢だ。
同じ夢を見続けているこの状況が気になってwebで同じ夢を見続ける理由について調べてみると、「ストレスを抱えている」ことが原因の一つに挙げられていたのできっとそれが理由なのだろう。
僕には莫大なストレスを感じる理由がある。
かといって、この抱えているストレスを発散する方法はない。
唯一あるとするならば…
ザブンッ
僕は溺れ始めた。といってもまだ息はできる。何回この夢を見てもこれには慣れない。
僕は溺れ続ける。そして水面からの光が差し込まなくなったころ、それは始まる。
<なんで僕を捨てたの>
<どうしていなくなったの>
<親友なんて存在しない>
<あいつだってきっと…>
頭の中で自分自身の声が聞こえる。負の感情が湧き上がる。
怒り-苦しみ-悲しみ-寂しさ-恐怖…
負の感情という感情が頭の中で飽和し、次第に息ができなくなっていく。
そして海底に着いたその時、僕の目に入るのは。
いくつもの自分自身の溺死体である。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
ジリリリッジリリリッ
「んっ……朝…ハァ…ハァ……またこの夢か…」
そう言って彼は目覚めた。
誤字脱字報告、批評(批判じゃないよ。)コメント、よろしくお願いします。
ここで主人公の名前をもったいぶる。あらすじで主人公の名前出してるのにね。しばらくは三日に一話程度の投稿になると思います。