暗殺者幻想入記録 第八話〜異常事態…終編〜
宴会です。
色々されます。
そして、索夜の家族情報も…!
それではどうぞ。
暗殺者幻想入記録 第8話〜異常事態…終編〜
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索夜side
…何作ろう…
今俺は、宴会の料理の材料を買いに行っている。
…何を作ればいいんだよ…
う〜ん…ちらし寿司…すき焼き…
…酒って飲むのか?
…一応焼き鳥か…
材料を買って、俺は博麗神社に戻った。
「ただいま。」
「えぇ。おかえりなさい。」
…冷蔵庫はどこだ?
「なぁ、冷蔵庫は無いのか?」
「?れいぞうこって何?」
ああ…無いのか…どうやって食材保存してるんだろ…
「じゃあ…作るか。霊夢。こっち向いてくれ。」
霊夢をこっちに向かせる。
「能力/鑑定」
すると、霊夢の前に文字が出てきた。
『何からでも浮く程度の能力』
よし。問題解決。
俺は冷蔵庫を作る。
「よし。霊夢。博麗の札にお前の力を加えて、貼ってくれ。」
「え?えぇ。良いわよ。」
霊夢が冷蔵庫に札を貼る。
「よし。これでok」
「…どういうことなの?」
「あぁ。俺の能力には、『耐久力』というものがあるんだ。」
説明を始める。
「『耐久力』ねぇ。」
「そして、霊夢の能力、『何からでも浮く程度の能力』を使って、『耐久力』という概念から浮いたんだ。…つまり、『耐久力』は、無くなった。」
「…これはもう壊れないってことなのね。」
おお。勘ってすごいね。
「ああ。そういうわけだ。」
「貴女、ホントなんでもありね。」
「…そうだな。」
〜翌日〜
…なんかいっぱいいる。
紅魔館組は、もちろんなのだが、鴉天狗みたいなやつ。そして、九尾など、様々な人が居た。
…よし。作るか。
そして俺は、料理を作っていく。
〜数時間後〜
俺はテーブルに料理を並べた。
「ん〜?索夜ぁ〜ありがとうなぁ〜」
…魔理沙。なんでそんなに酔ってるんだよ…
「索夜は飲まないの?お酒。」
「なぁ、飲んで良いのかよ。未成年が。」
「幻想郷では、15歳から飲んでいいのよ。」
…そうか。
すると、
「お姉さま〜!」
と、フランが抱きついてきた。
「おぉ、フラン。元気にしてたか?」
「うん!私はずっと元気だよ!」
…それは良いことだな。
「それとお姉さま。ありがとうね。おかげで制御出来るようになったよ。」
「そうか。良かったな。」
「うん。」
本当に良かった。
「さて、俺はテーブルにでも…」
「あやややや!待ってください!」
誰?
「あ…あやややや?」
「いや、挨拶じゃないです!」
何しに来たんだ?
と、その声が聞こえたかのように、
「ちょっと貴女を取材したいと…」
取材…か。
「答えられる範囲ならな。」
「じゃあ、まず貴女の名前は?」
「『月影索夜』。」
「索夜さん。ですね。次の質問です。どうやってあの吸血鬼を倒したのですか?」
「ああ、それは…答えられない。」
「…そうですか…では次の質問です。貴女は、兄弟、または姉妹がいますか?」
「…んな質問いるか?」
「はい!私にとっては重要なことです。」
「…いる。妹がいる。…もう何年も会ってないけどな…あいつ…元気にしてるかな。」
「あやや!?だ…大丈夫ですか!?」
「え?何で?」
「はぁ…貴女何で分からないのよ。泣いてるわよ。」
「…………」
…いつの間にか泣いていたようだ。
…でも、今だけは泣く権利はあろう。
「あはは…良いやつだったのにな…」
「しゅ…取材は終了にします。ご協力ありがとうございました。」
…俺の耳にはもうそんな言葉は入ってこなかった。
唯一心残りなのが…妹のことだった。
この幻想郷に来てから、妹の事を考えてない日なんて1度も無かった…
妹は…大丈夫だろうか
「貴女、そんな顔しなくても妹ちゃんは生きてるわよ。」
「ああ。そうか。良かった。」
「ええ。よかったわね。」
誰かが妹の安全を保証してくれた。
…ん?
「いや、あんた誰だよ。」
と、振り向きざまに言う。
「あら。失礼しちゃうわ。貴女をここに性転換させて連れてきたのは私なのに。」
…は?つまるところ、こいつが犯人?
うん。俺じゃ勝てない。
「…でも、残念だわ。私が想像してたのは、もっとお上品な貴女だったのに。」
「…は?そんなん出来るかよ。」
「あら?妖怪の賢者の私にそんな口きいて良いのかしら?」
「は?何を言って『ズニュウン』…え?…うわぁぁぁぁ!」
…目がいっぱいある…気持ち悪いよぉ…
すると、声がした。
「口調を変えない限りそこから出さないわよ!」
「は…はぁぁぁぁぁぁ!」
「どうすれば良いんだ…」
あ、パクれば良いんだ。
そうして、俺は、あの妖怪が使った技をパクる。
「ほっ。」
俺は、遠く離れたところに出した。
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紫side
…あの子、逃げたわね。
まぁ、連れ戻せば良いだけね。
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索夜side
「ここは?」
俺は今、空中にいる。
浮きながら。
下を向くと、あたり1面が黄色く染まっている。
…あれは…向日葵か?
『ズニュン』
…お迎えが来たな。
…もっと見たかった。
『ドスン』
「痛た…」
「もう、逃げちゃ駄目でしょ?」
「悪いが、口調を変えるつもりは無いぞ。」
「あら。それは残念ね。まあ良いわ。」
ふぅ、良かった。
「でも、後から変えてもらうからね。」
…まじかよ。
嫌だなぁ
「藍、橙、行くわよ。」
「はい、分かりました紫様。」
「分かった。」
そう言って、紫達は帰っていった。
…片付け面倒い…
まぁ、良いか。
…さて、次はどんな事が起きるのかな。
…やっぱり、嫌な予感がするな。
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???side
「ふふ。もうちょっと、もうちょっとで会えるよ。」
私は、そう呟きながら、壁に貼った写真を撫でる。
…兄が居なくなってから1ヶ月がたった。
「もうちょっとだよ。お兄ちゃん。」
そう言って、兄、『月影索夜』の写真を抱いた。
…妹が怖い。
人格的に大丈夫かな。
次回は章が変わります。
それではばいなら!