暗殺者幻想入記録 第七話〜異常事態…後編〜
フラン…大丈夫かな。
今回は、フランと戦いです。
それではどうぞ。
暗殺者幻想入記録 第7話〜異常事態…後編〜
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索夜side
「そういえば、霊夢。『例のもの』は出来たか?」
「えぇ。できてるわよ。はい。」
そう言って渡されたのは、真っ赤に染まったスペルカードだった。
「…このスペルカード、多分、私でも扱えないと思うわよ。」
…マジか。そこまでなのか…?
「正直俺も使えるかわからないな。」
…というか、この状態でこんな会話が出来ること自体おかしなことなんだろうな…
「…ねぇ、あいつを…レミリアを放っておいて良いの?」
と、霊夢が不安そうに聞いてくる。
「あぁ、レミリアは仮にも吸血鬼なんだから、ちょっとやそっとじゃ傷つかないよ。それよりも、怪我人の回復だ。」
と言って、俺は着々と回復を進める。
「『治癒【心身回復】』」
俺は最後の怪我人を心身回復で治した。
「よし。俺も加勢するか。それじゃ。行ってくる。」
「えぇ。頑張ってね。」
「あぁ。頑張るんだぜ!」
と言って、霊夢と魔理沙が送ってくれた。
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レミリアside
…フラン。ごめんなさい。貴女をそうしたのは、間違いなく私だわ。
私のせいで、貴女は狂ってしまった。
だから…
だから、私に償いをさせて。
必ず…
必ず貴女をもとに戻すから。
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索夜side
…すごいな…異次元の戦い…とでも言うべきか…
…ってか、この館壊れるぞ!
良いのか!?
…止めるか。
「スペルカード発動。」
「!?私とフランの戦いに関わらないで!」
…んなこと言われてもな。
「止めないとこの世界が崩壊する。だからやめない。『異変【紅き霧に包まれし日】』。」
スペカを宣言した瞬間、俺を中心として、紅い霧が出てきた。
「なっ!?何よこれ。」
「ナニコレ?」
…レミリア。これはお前がやったやつをパクっただけなんだが…?
「取り敢えず終わらせるか。『殺符【ヘカートⅣ】』。」
弾幕を打ち出す。
『ドガァァァァン』
『ピチューン』
「イタタ…オネエサンツヨイネ。」
…嘘だろ。何で効かないんだよ。
どうすれば…
…もう、良いか。
「『弾符【サンライトショット】』。」
俺のライフルから、日光の効果を伴った弾丸が放たれた。
そして、フランに当たり…
「ア…ガァァァァァ!」
…フランの体が崩れていく。
「能力/無限心身回復。」
「あ…あガぁァ…」
…可哀想だとは思うが…
これしか方法が見つからん。
「能力/異物摘出」
といった瞬間、フランは倒れた。
そして、俺の手の上に、
赤黒い球体が出現した。
〜翌日、博麗神社にて。〜
俺は境内の掃除をしていた。
すると、
「ねぇ、貴方がフランを倒したあとに出てきた球体。あれは何だったの?」
と聞いてきたので、
「あぁ、あれはフランの狂気だ。」
「え!?狂気!?そんなの取ったの貴女。」
…何で驚いてんだよ。
「その狂気はそのあとどうしたの?」
「あぁ。フランに返したよ。狂気を制御したかったら、戦うと良い。って言ってな。」
…そればかりは、フランに任せるしかないが。
そんな他愛ない会話をしていると、
「お~い!霊夢〜!索夜〜!」
と、こちらに向かって一直線に飛んでくる影があった。
「魔理沙?どうしたんだ?」
何故か魔理沙が来た。
「なぁ、霊夢。まだか?まだなのか?」
は?まだって…何がだ?
「まだって、何を待っているんだ?」
「え?そんなん決まってるだろ!宴会だよ宴会!」
宴会…か。
「という事で明日、宴会を開くぞ!」
「…既に嫌な予感がするけど一応聞いておくわ。どこでするの?」
「ん?決まってるだろ。ここだよ!」
「はぁ、やっぱり。ね。」
ほう。ここか。
「てなわけだから索夜。お使いを頼むわ。」
えぇー…………
「そんなあからさまに嫌そうな顔しないでよ。…何を作るかは貴女に任せるわ。」
…しょうがない…行くか。
宴会だぁぁぁぁ!
どんな事が起こるかな。
それではばいなら!