暗殺者幻想入記録 第五話〜異常事態…前編〜
さて、今回は、『紅霧異変』です。
どんなお話になるのでしょうか?
それではどうぞ。
暗殺者幻想入記録 第5話〜異常事態…前編〜
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索夜side
「なぁ、霊夢。元の世界に帰ることって、出来るか?」
俺は、霊夢にそんなことを聞いてみた。
「え…えぇ。帰れることには帰れるわよ。」
「えぇ!索夜、帰っちゃうのか!?」
「あぁ。帰れるなら。な。」
なるほど。帰れることには。か。
「一回、帰れるようにしてくれないか。」
出来るかな?
「私がさっき、何で『帰れることには。』って言ったかわかる?」
…んなこと言われても。
「うーん。分からない。」
知らんよ?そんなこと。
「それはね。『能力が発現してないこと』が、条件だからよ。」
…え?
「じゃ…じゃあ、俺は、「帰れないわね。」…ですよねー。」
マジか。帰れないのか。
「そういえば貴女、住むところはあるの?」
…そういえば考えたことがなかったな。
「いや、まだ何も。」
「なら、博麗神社に住めばいいんじゃないか?」
いや、そんなことを言われてもな…
「いや、それだと霊夢の負担が…「良いわよ。」…え?」
「すむところが無いならここに住めばいいじゃない。その代わり、家事等はやってもらうけど。」
…え?それだけでこんなところに住めるのか?
「なぁ、本当に良いのか?それだけで住ませてもらって。」
「あら、ここの広さを舐めてもらっちゃ困るわね。」
…そこまで広いのか…ここ。
「まぁ、住むところが見つかって良かったよ。ありがとう霊夢。魔理沙。」
「どういたしましてだぜ。」
「どういたしまして。ね。」
それから、俺は本格的に幻想郷での暮らしを始めた。
〜翌日〜
俺は、今、境内を掃除している。
…巫女服で。
いや、脇出しじゃないよ?普通のやつだよ?
掃除をしていると、
「索夜〜!異変だぁ〜!」
は?何言ってるんだ?
と思っていたら、
「は…はぁぁぁぁぁぁ!?」
なんと、魔理沙の後ろから、赤い霧が迫ってきているではないか!
「お、おい!霊夢!なんかおかしなことが「分かってるわよ。」れ、霊夢!いつの間に!」
「よし、どこの馬の骨か分からないがぶっ飛ばしに行こうぜ!」
…大げさだな…
「ぶっ飛ばすって大げさじゃね?」
「そうか?」
いや、自覚ないのかよ…
「取り敢えず解決しに行くわよ。」
「「分かった(ぜ)」」
これから『異変解決』とやらに行くらしい。
「ってか、黒幕の場所分かるのか?」
「えぇ。勘でね。」
…そっすか…
「あぁ、そういえば索夜。これを渡しておくわ。」
そう言って渡されたのは…5枚くらいのスペカ。
「貴女って、スペカ多そうだから。」
あぁ。そういうことか。
「ありがとな。」
〜少女&少女&少女移動中〜
目の前に見えてきたのは、目が痛くなるほど赤い館。
しかし、行く手を阻むのは、
「おい、にんげん、ここをとおりたければ、このさいきょーであるチルノさまをたおしてからいくんだな!」
…いかにもアホ…ゲフンゲフン。可愛らしい妖精だった。
「や、やめようよ、チルノちゃん。」
「だめだよ大ちゃん。こいつらは、はいじょしないと。」
あぁ、なんか言い争ってるな。
その時、
「『恋符【マスタースパーク】』。」
[魔理沙はマスタースパークを発動させた!]
[チルノに100のダメージ!]
[チルノは倒れた!]
といった事が起きた。
「す、すいません!」
「いやいや、大丈夫だよ。大ちゃん?も大変だね。」
…せめてこの子だけは労ってあげよう。
「私は大妖精と申します。それでは。」
「うん。」
そういって、大妖精は帰っていった。
「…なぁ、あの門番寝てないか?」
…何か引っかかるな。
「えぇ、そうね。行っちゃいましょう。」
「いや、ちょっと待て。こいつ、起きてるんじゃないか?」
「そんなはずないでしょう?」
まぁ、普通そう思うよね。
「まぁ、見てろって。『暗器【ナックルダスター】』。」
そう言うと、俺の手には、メリケンサックに似た暗器が出てきた。
「ほっ!」
『ガァン!』
「「!?」」
「…やっぱりか。」
俺が拳を打ち出すと、案の定門番はそれを受け止めた。
「霊夢、これを預けておく。」
そう言って、霊夢に渡したのは、霊夢の神社にあった札をまとめ、それを、白紙のスペカと混ぜた札型スペカだ。
「これをこの異変の首謀者に押し当てて、力を奪ってきてくれ。」
「最近御札が無くなってると思ったら貴女だったのね。まぁ良いわ。」
…良かった。じゃあ、
「先にいけ。」
「おう!言われなくてもそうさせてもらうぜ!」
…早いな。
まぁ、
「決着をつけましょうかね。妖怪さん。」
「ええ、良いでしょう。」
「先に名乗っておきますよ。私の名前は『紅 美鈴』です。能力は『気を使う程度の能力』。です。」
美鈴…か。
「俺の番だな。俺は『月影索夜』だ。能力は『想像を創造する程度の能力』。そして、『見たものを実体化・使うことができる程度の能力』だ。」
「ッ!能力が2つ!?…貴女何者ですか?」
「ん?俺はただの幻想入りした人間だぞ?」
「人間なら2つも能力は無いはずですが…」
え?そうだったのか。
…じゃあ、俺って異常?
まぁいいか。
「私は太極拳の使い手です。しかし、そんな武器を使用している人に負けるというのは、私のプライドが許しません。よって、本気で行かせていだだきますが、よろしいですか?」
「あぁ、いいぞ。」
「では、」
「「勝負!!」」
…疲れた。
拳と拳(ナックルダスター付)を打ち合わせているだけなのにすごい疲れた。
これも美鈴の能力なのか?
…まぁいいや。もう終わらせよう。
そう思い、決定打に持ち込む。
「スペルカード発動。『打符【ナックルブラスト】』。」
スペカを発動させ、美鈴の体を殴った。
「なっ…」
美鈴は気絶した。
勝った。
ちょっと威力が強かったな…
ナックルダスター強いな。
霊夢たちを追いかけるか。
…うわぁ、ナイフ刺さりまくってる。
ボロボロだな。
お、霊夢たちだ。
「おーい、霊夢って、うわぁ!?」
いきなり眼前にナイフが現れた。
…は?何で?
「…また誰か来ましたね。…避けられてる?」
そしたら、今度は周りにナイフが出てきた。…はぁぁぁぁ!?
避けられ…無いな。どうしよ。
…あの銀髪メイドは、何でこうも眼前にナイフが投げられる?
…もしや。
俺の中に、一つの予感が生まれた。
「『能力無効』」
といった瞬間、時が止まった。
「なっ!?」
おぉ、驚いてる。
彼女は、いま、手に懐中時計を持っている。
なるほど。そういうロジックだったのか。
「へー。そういう仕組か。なら。『殺符【ヘカートⅣ】』」
『ドガァァァァン!』
…俺が持っているヘカートで、懐中時計を吹っ飛ばした。
「…え?」
ふう、そして、
「…時止め解除。」
といった瞬間、時間が動き出した。
「…こいつはもうほぼ何もできない。先に行ったらどうだ?」
と、霊夢と魔理沙に声をかけた。
「お、おう。分かったぜ。」
「えぇ、分かったわ。」
そうして、霊夢と魔理沙は先に進んだ。
「さてと、俺も急ぎたいんでね。『銃符【ライフルネット】』」
俺はスペカを発動させ、銀髪メイドを捕まえた。
「じゃ。」
俺はそれだけ残すと、去っていった。
…どうやって戦闘シーン書けば良いんだ。
分かんねぇ。
次回は、あの方と対決です。
それではばいなら!