暗殺者幻想入記録 第二十三話〜紅き鳥〜
はい。今回は、開放スペカの謎がわかる…つもりだったんですが、なんか違う話になってしまいました。開放スペカ絡みは…ほぼ無くなってしまいました。まぁ、そんなところの23話
それではどうぞ
暗殺者幻想入記録 第23話〜紅き鳥〜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
索夜side
「…なぁ、純連。あんたの『開放』スペカって、どこで手に入れたんだ?」
俺は、ふとそのことが気になり純連に尋ねた。
場所は、白玉楼。俺と蛍の二人は、度々ここを訪れる。
理由は至極単純、純連はいい話相手になり、時間が潰れるからだ。
「あぁ、って、ボクまだ索夜が女になった理由ちゃんと聞いてない気がするんだけど…」
「あぁ。それなら…」
と言って、俺はスキマを開く。
『ズニュン』
「え?」
「やっほ。紫さん。どうやって俺を女にしたのか教えてくれるかな。」
紫さんは呑気に本を読んでいたが、それをパタンと閉じ、言った。
「それなら簡単よ。貴女の性別という境界を弄って、その容姿の、貴女の好みみたいな可愛い可愛い女の子にしてあげたのよ。」
「いや、好みみたいなって…まず俺女性と話さないから好みなんて無いけど。」
「あら。そうだったのね。」
と、紫さんが挑発してくるように言ってくるが、それに反応してしまうと相手の思うつぼなので、敢えて無視しておく。
「紫さん…考え方が…」
と、蛍にも若干引かれてしまっているようだ。
「まぁ、それはそれとして…あなた達、学校はいいの?」
「え?学校?」
「そうよ。索夜。貴女がここに来てもう1年ぐらい経つわよ。」
…え?嘘だろ。
「と言っても、現実では、2ヶ月ぐらいしか立っていないっていう謎の現象が…」
「あぁ。それ、俺ですね。現実世界の時間が進むの嫌なんで、幽々子さんの異変の直前から現実世界の時を止めてましたよ。咲夜さんの能力で。」
「え?…」
「ん?」
「な…で、でも、あなた達、学校は…」
「ボクは…どうしよ。」
「私も…」
「…なぁ、それを早く言ってくれよ。だいぶ深刻な問題じゃねぇか。」
「大丈夫よ。」
と、紫さんが言う。
「私が、あなた達の学校の校長、ということになったから。」
「…は?」
「私は、陽雲紫。あなた達の、校長よ。」
それが、俺たちの新たな校長の名だった。
「とりあえず、索夜。貴女は、口調を…」
「はいはい。分かってるよ。流石にこの口調では学校いかねぇよ。」
「なら、今やってみて。」
と、紫さんが言うので、
「分かった…わかりました。」
仕方なく俺…私は、口調を変える。
「これでどうですか。あ、もちろんのこと、私は語尾に『だわ』なりをつけるつもりはありませんので。」
「そう。なら良し。貴女は転校生ということで来るから、どこから来たかは、『鳳高校』って言ってね。架空の高校だけど、みんなの記憶に刷っといてあげるわ。」
「ありがとうございます。」
これで、第1関門クリア。
「あと、貴女の名前だけど…『如月 愛』として…」
「ちょっと待て。それどっかからパクってないか?」
「…なんのことかしらね…」
目そらしたな。どっからパクってきたんだあいつは…まぁいい。
「なら、私は、愛として過ごせば良いわけですね。」
「えぇ。そうなるわ。あと、目は黒に見えるようにしてね。家は、普通に、自分の家で良いわ。いとこってことにしとけば、なんとかなるでしょう。」
「はい。そうですね。では、私はこれで。」
「また明日ね。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
純連side
〜翌日〜
その日の授業は1限目は国語になるはずだったものが、急遽全校集会に変化した。
新たな校長の発表と、転校生の紹介…らしい。
もちろん索夜は、いない。
体育館につき、全校が静かになる。
そして、
「えぇ。只今から、急遽全校集会を始めます。最初に、校長先生が変わりましたので、紹介させていただきます。」
そうして、ステージに上ったのは、スーツを綺麗に着こなした、紫さんだった。
「皆さん。はじめまして。私は、『陽雲紫』。学唱高等学校から来ました。よろしくお願いします。さて、今回は、もう1つ、やることがあります。転校生の紹介です。それではどうぞ。」
そうやって紫さんに促されマイクの前に立ったのは、索夜だった。
生徒は、(主に男子生徒だが)索夜が出てきた瞬間、一気にざわつき始めた。
「皆さんこんにちは。私は、鳳高校から来た、『如月愛』です。よろしくお願いします。」
索夜…愛のスピーチが終わった途端、盛大な拍手が起こった。
愛はいま、女子生徒用の制服を着ている。家にあったはずの男子生徒用の制服はどこに行ったのだろう。と思いながら、ボクも拍手をした。
教室に戻り、席に着く。男子生徒がソワソワしている中、担任が入ってきた。後ろに愛を連れて。
途端、男子生徒が全員して盛大な歓声を上げた。
「はい。静かに。転校生がやってきました。自己紹介、してくれる?」
「はい。私は、『如月愛』です。鳳高校から来ました。」
自己紹介が終わった瞬間、愛は、にこっと、笑みを作った。
『ガタン』
途端、男子生徒全員が鼻血を出して倒れる。
もちろんのこと、男子ではあるボクだが、そんなことにはならなかった。
しかし…幻想郷で何回も見てるはずなのに…勝てないなぁ。
と、そう思うボクだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
索夜side
「はい。ええと、愛さんの席は…純連ちゃんの隣ね。わからないことが多いと思うから、純連ちゃん、おしえてあげてね。」
「はい。」
今、俺…私は『如月愛』として、学校にいる。
そして、偶然なのかはわからないが、奇跡的に席が純連の隣になった。
そして、私は隣の席に座る。
「よろしくお願いします。亜吏拆さん。」
と言いつつ、私は『テレパシー』をつなげる。
[よし。うまく行ったな。]
「ボクのことは純連でいいよ。愛さん。」
[そうだね。っていうか、紫さん似合ってたねぇ。]
「そうですか。では、純連さん。よろしくお願いします。」
[正直ビビった。あの人あんなに似合うのか…]
「うん。よろしくね。」
[ボクも。]
と、二人同時に苦笑。
という感じで、またもや学校が始まったのであった。
しかも、今回は多分いじめは受けない…はずである。
帰り道。
俺は純連、蛍と一緒に帰っていた。
「すごいねぇお兄ちゃん。そんなに可愛いなんて。」
誰も通らないような狭い道。しかし、警備はしっかりされているようで、監視カメラがいたるところにある。
大抵のものは、監視されているようで嫌だと、別の道を通る。
紫さんに聞いてみたら、この道はなんと、紫さんが外の世界の様子を見るためにつけた道なんだそう。
「もうスカートに慣れてしまったのだが。」
「あはは。良かったじゃん。索夜。」
とそんな他愛無い話をしているうちに、家についた。
「じゃな。」
「うん。じゃぁ、また幻想郷で。」
と、分かれて家に帰る。
バッグを部屋に置き、制服をぱぱっと着替えて、普段着にする。
そして目の魔法…と言って良いのか?…を解き、オッドアイに戻す。
そして、スキマを開き、幻想郷に戻る。
場所は、白玉楼だった。
そして、俺は、後方に2つあるスキマから2人が出てくるのを感じると、現実世界の時を止め…
「ちょっと、危ないじゃない?私を忘れてるわよ。」
紫さんのことを忘れていた。
そしたら改めて、時間を止める。
「貴女、うまく行ったわね。」
「おう。そうだな。サンキュな。」
「えぇ。お安い御用よ。」
そうして、紫さんは、スキマを開き、どこかへ行ってしまった。
途端、後方で眩い光が迸った。
「えっなにこれ!?」
見ると、純連のスペカが、真っ白に光っているところだった。
その光は次第に強くなっていき…
視界が白に塗りつぶされていく…
「なんだ?ここ。」
俺は、視界が鮮明なるやいなや、そう言った。
「白くて…霧がかかってる?」
「白銀の世界…」
蛍と純連も来ていたようだ。
すると、今度は真上に、紅い光が見えた。
見上げると、そこには、
「フェニックス…?」
火に包まれた猛禽類がいた。
そいつは、しばらく見つめていると、どこかに飛び去ってしまった。
「追いかけるぞ」
俺たちはその紅い鳥を追いかけた。
はい。次回は、開放スペカの謎が解けそうです。
次回、24話お楽しみに
それではばいなら!




