暗殺者幻想入記録 第二話〜自分の能力…前編〜
能力が出ると言ったな…あれは嘘だ…
…すいません、能力、出ませんでした…
罵りの言葉はいくらでも受けます…(大げさ?)
前編、後編で分けてあります。
それではどうぞ。
暗殺者幻想入記録第2話〜自分の能力…前編〜
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索夜side
「へぇ〜。お姉さんの名前は『索夜』っていうのかー。」
…ん?お姉さん…?
「な…なぁルーミア、お前さっき『お姉さん』って言わなかったか?」
聞いてみると、
「…何を言っているのだー?索夜はお姉さんなのだー。」
…は?いやいやこの子何言っているの?と思いながら自分の身体を見下ろす。
…あ…そうだった…今まで忘れてたけど今俺は女だった…
「ご…ごめんルーミア。変な事聞いてしまったな。」
「…………」
…あ、あれ?ルーミアが喋らん…
「お、おーい。ルーミア〜。大丈夫か〜?」
「索夜、私ちょっと引っかかったことがあるのだー。」
なんだ?
「さっきの言葉…あれって索夜が幻想入りする前は、『お姉さん』じゃなくて『お兄さん』だったんじゃないのかー?」
…わ〜お…何でも分かる…か…
しかし、…幻想入りとはなんぞや?
「幻想入りって何だ?」
「う〜ん…お姉さんみたいな外来人がこの世界に来ることを言うのだー。」
…ここで新たな疑問…外来人とはなんぞや?
「外来人って?」
「私にも分からないことはあるのだー。そこら辺は霊夢に聞いたほうが早いのだー。」
ふぅん…霊夢…か。
「なぁ、明日、その霊夢ってやつのところに連れて行って貰えないか?」
…自分としてはこの世界のことがもっと知りたい。
「それくらいお安い御用なのだー。」
おぉ。意外とあっさりと答えを出したな。
「ありがとうな。」
…と会話をしていると、街の明かりが見えてきた。
「…じゃあここでお別れなのだー。」
と言い出したので、
「あれ?ルーミアは入らないのか?」
と、聞くと、
「入らないっていうより入れないのだー。私は人食い妖怪だから怖がられるのだー。」
そうか。
「ここまで案内してくれてありがとうな。…じゃあまた明日、ここで。」
「分かったのだー。」
と言い残し、俺たちは別れた。
…門の前まで来てみたが…これ、江戸時代ぐらいの街なみじゃね?
この世界は文明レベルが低いのか?
中に入ろうとすると、
「お前は何者だっ!?」
と門番が話しかけてきた。
「あ〜…今日幻想入り?したものです」
「嘘つけっ!」
…こいつ、何言っても聞かねぇな…
…あ…今の俺は女だった…これ使えるくね?
「え…え〜と、わ…私、す…住むところとかがないんです。お金もなくて…私これでは死んでしまいます…だからこの里に入れて下さい…お願いします…。」
…目を潤わせて、尚且つ上目遣い…これならどうだ?
「なっ…!?なっ…!?わ…分かった!入れてやる!入れてやるから泣き止め!?」
…ふっ…こいつチョロ…
「あ…ありがとうございます…」
…無事に中に入れたな…
…さて…宿とるか…
〜翌日〜
あっちの世界の金がこっちで使えて良かった…
…さて…ルーミアのところへ行くか…
昨日のところへ行くと、もうルーミアがいた。
「おはよ。ルーミア。」
…と、笑顔でいうと、
「お…おはようなのだ。…さ…索夜…///」
ど、何故か顔を赤くする…
…え、何で?
「ま…まぁ、早く霊夢の所に行くのだー。///」
…こころなしか…焦ってる?
「お…おう…」
〜少女&少女(妖怪)移動中〜
「ここが霊夢のいる場所。博麗神社なのだー。」
…目の前にでかい神社がある…
「ありがとうな、ルーミア。」
お礼をいう。
「ここでまたお別れなのだー。」
これまた何で?
「何でだ?」
「私が行くと退治されちゃうのだー。」
…へぇ…そうか…
「ありがとうな…」
「どういたしましてなのだー。」
そう言って俺たちは別れた。
やっと博麗神社だ…ここからが本編みたいな感じですね。
また次話もお楽しみに!
それではばいなら!