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暗殺者幻想入記録  作者: 暁月 しゅか
第2章〜歪んだ愛〜
16/34

暗殺者幻想入記録 第十五話〜過去の記憶〜

過去編です。遂に、何故索夜は暗殺者になったかが書かれます。

お楽しみに。

それではどうぞ。

暗殺者幻想入記録 第15話〜過去の記憶〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「それじゃあ、始めるぞ。」

そうして、俺は自分の過去について話し始めた。









〜数年前〜

俺は、『月影索夜』。中学1年だ。妹の『月影蛍』と、両親と一緒に住んでいる。

家族4人暮らしだ。

家族と言っても、両親とは対して仲は良くない。

妹とも、たまに喋る程度である。

今日は、学校の日だ。

…ものすごく嫌な学校の日だ。

俺は、多分、『いじめ』というものを受けているんだと…思う。

最初はまだ軽いもの(それでも、SNSに写真を勝手に投稿されていたが)だったのだが、次第にエスカレートし、今では学校の裏に呼び出され、暴力を受け、手足を縛られ、屋上から、放り投げられたことすらある。

その時俺は、背中から落ちた。背骨、肋骨、両手両足の骨を折った。

それで生きていたのが不思議なぐらいだと、医師にも言われた。

それでも、行かなければならない。

「はぁ、面倒くさいな。」




それから数日後、事件は起こった。






俺はその日、いつものように、いじめっ子に呼び出されると思った。

しかし、その日だけは呼び出されなかった。

意外に思いながら、家に帰ると







家の中が、血でいっぱいだった。

もう、真っ赤。どこを見ても、真っ赤だった。

その日、両親は偶然にも仕事はなく、妹も早く帰ってくる日だった。

俺は、焦りを覚えた。家の中を、探し回った。

しばらく経って、俺はリビングについた。

そして、その中心に、部屋と同じく、血まみれになった両親が横たえてあった。

そして、テーブルの上に、真っ赤になったメモが置いてあった。

曰く、『お前の妹は拉致した。返してほしくばこの住所までこい。』とのこと。

俺の中に、確かな怒り、そして殺意が芽生えた。

今思えば、それがきっかけで、俺は人という道を踏み外したのだと思う。

俺は、手に包丁を持ち、指定された住所へと向かった。






〜ある工場〜

俺は指定された住所に来ていた。

そして、入り口には、二人の見張りが居た。

「お、やっと来たか。」

「奥に行け。」

「……………」

俺は何も反応せず、奥へと向かった。

工場の最奥にたどり着くと、真ん中に蛍が椅子に座らされていた。

その隣に、いじめの中心人物が、いた。

「おぉ、やっと来たか。索夜。お前がもうちょっと遅かったら、危うくお前の妹を犯すところだったぜ。」

その言葉を聞いて、俺の怒りは、更に上昇した。

「お前に答える口はない。」

というと、

「そうか。まぁ、お前がここまで来たっていうことは、妹を取り返しに来たっていうことか。」

「ああ。そうだな。」

「まぁ、そう簡単に返さねぇぜ?行け。」

そう言うと、彼の部下?配下?が、俺に飛びかかって来た。

俺は、隠し持っていた包丁を、そいつに刺した。

「ぐうぅ…」

そいつは呻いた。

それが俺にとっては逆効果だった。

そいつの呻き声は俺を更に怒らせるには、十分だった。

『ドガァ!ガシャーン!』

俺は、そいつを追加で殴り、投げ飛ばした。

「ぐっ…いてて…お前ぇ…なっ!?」

俺は、そんな様を見たくなかった。

だから、殺った。

『ザシュ』

包丁を全力で振り、そいつの首を落とす。

「なっ…」

「殺した…だと?」

俺は、ゆっくり、ゆっくりと近づいて行く。

「やっ…止めろ。来るな!人殺し!」

「………」

俺は、何も言わない。

まるで、俺の心自体が凍ってしまったように。

「そいつを…その殺人鬼を殺せ!正当防衛だ!」

その中心人物がそう言うと、周囲の奴ら…取り巻きが襲いかかってきた。

しかし、俺はそんなものは気にもとめず、

『ザシュ』

そいつらの首を一思いに落とした。

「なっ…」

そして俺は、その中心人物のところに行き、

「もう、お前と話すことは無い。精々黄泉の国で頑張るんだな。」

と言い残し、俺はそいつの首をも、刈り取った。

そして、蛍のところに走り寄る。

しかし、蛍は言った。

「こ…来ないで!」

と。

俺は、その言葉に大きなショックを受けた。

俺は、無意識のうちに下を向く。

そして、見た。

いや、見えた。

血まみれになった自分の姿が。

それで、俺は我に返った。

俺は、血まみれになった包丁を、自分の制服で拭き、蛍の手を縛っている縄だけ切って蛍に差し出した。

「…ごめん。怖い思いを…させてしまったな…」

そう言って、俺はその場を去った。

自分で、償いをするために。

しかし、工場を出た瞬間、何かが後ろにぶつかってきた。

俺は、後ろを振り向く。

…蛍が抱きついてきていた。

「…ごめん…お兄ちゃん…」

「…大丈夫だ。最初から、俺が悪かったのだから。」

「…うん。」








それから俺たちは、叔父叔母夫婦に引き取られた。

しかし、俺はそこを数日で抜け出した。

『俺は、あの人達…蛍、叔父、叔母と、一緒にいる権利はない。この…この人殺しは、誰にも関わったら行けない』

…俺は、そう思った。






〜ある路地裏〜

俺は、路地裏に居た。

叔父叔母夫妻の家を抜け出したはいいものの、

何も食べ物は無く、もう、死にそうだった。

その時、

「おい、お前、ここで何をしてるんだ?狙撃の邪魔だ。どけ。」

と、男が言った。

(…狙撃…?人を殺すのか?)

「そういえば、お前、さっきまで見えなかったけど、服血まみれだな。」

…そう、俺は、血まみれになった制服を着てきていたのだ。

「どうしたんだ?やられたのか?…それとも…」

「はい、殺りました。」

正直に答えた。すると、

「ガッハッハ!そうか。その年でか。すごいな。おまえ。どうだ?俺と一緒に来ないか?殺った理由がどうであれ、俺も殺った事があるからな。それに、見たところお前さん、住むところ無いんだろ?」

「はい、そうですね。特に拒否する理由もないので、お願いします。」

…それが、俺と、『ボス』の出会いだった。








それから俺は、『暗殺者』になった。

高校に通いながら。

そして数々のミッションをこなしていった。

幻想入りする直前、俺は、一人のターゲットを殺した。

そのあと本部に戻ろうとするときに、俺は幻想入りした。







〜現在〜

「というわけ…なんだが…何で思い出せたんだ?」

「…………」

「知らないわよ。そんなの。」

「…重い話だったんだぜ。」

…幻想入りする直前の記憶は俺には無かったはずだ。

それがなんで…

「まあ、こんな話をしたが、気に留めることはないぞ。…特に蛍は。」

「…う、うん。」

「まぁ、いつもどおりに、過ごせばいいんだよ。」

そうして、俺の過去話は終わった。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

???side

「もうちょっとだわ…もうちょっとで咲く。」

ある女性が、でかい桜の前で、つぶやく。

「これが満開になったら、綺麗だと思わない?ねぇ、妖夢。」

妖夢と言われた少女は、答える。

「はい、綺麗だと思いますよ。幽々子様。」

「早く、咲かないかしら。」

幽々子と呼ばれた女性はこの花が、満開になるのを、今か、今かと待ちわびていた。

次回、新たな異変!?

どうなるのでしょう。

それではばいなら!

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