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今日も俺は幼馴染のバストサイズを知りたい(聞き出す事に青春全部かけてます)【幼馴染】もっと違うことに青春かけなさいよッ!!  作者: おみくじ


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バルン! と揺れる話し合い(和気あいあいと)

結衣ゆいちゃんとの楽しいお昼休みがあっという間に過ぎてからの放課後。

 俺は文芸部の部室にさっさと集合した。美少女部員3人と和気あいあいと過ごす時間が楽しみで。春奈はるなのビンタはトラウマだけども。


 さて、今日は春奈や穂花ほのか先輩、結衣ちゃんと何をしゃべろうか。今流行りの鬼◯の刃かな。大好きなキャラは誰です? とか。俺はもちろん乳柱の………、こほん、恋柱の蜜◯ちゃん一択。可愛いのはもちろん、バストの偉大さとポロリはしないはだけ具合にロマンを感じる。それでいくとブリ◯チの松本◯菊さんやナ◯トの◯手さんも同じくらい大好きだな。この3人は装いが似ているし、………はっ! つまりバストが大きいと最終的にはだけた服装になる!? 春奈………、期待しても良い?


 そんな高尚な考え事をしていたら、


「今日はこれについて良い案を考えたいと思います」


 春奈の真面目な声音に、俺の頭の中のバストキャラたちがまたたくまに消えていった。シャボン玉がわれるように。おおぅ………、はかない。


「ちょっと爽太そうた、なんで悲しそうな顔してるのよッ」

「へっ? まあ色々と訳があって………、聞きたい??」

「絶っ対に聞きたくない。ろくなことじゃないでしょ」

 

 お察しの通りです。さすがは幼馴染と褒めてやりたいが、春奈の眉間にシワが寄っているので、怖くて言えない。


「爽太もちゃんと考えるんだよ」


 と、春奈が部室にあるホワイトボードを軽くたたいた。


 課題図書を読む生徒を増やす方法


 と、黒の太マーカーで書かれていた。


 う〜ん、なんとも面倒な課題だ。


 穂花先輩や結衣ちゃんも難しい表情でホワイトボードを眺めている。俺の求める和気あいあいとは程遠くてせつない。


 すると結衣ちゃんがおずおずと口を開いた。


「課題図書のリストから興味のあるものを読んで見ましょう、ってプリントに書いてますよね、それじゃあダメなんですか??」

「うーん、だめ。だって強制じゃないもん。今年は読書感想文が無しになったから、何か手を打たないと読む人ほとんどいないよ」


 と、春奈は意気込む。まあ、確かに。


 我が田舎の中高一貫校でも、ゆとり教育の影響なのか、今年の夏の課題図書に読書感想文が無くなったのだ。本を読むハードルを下げて取っ付きやすくする目的が先生側にあるのだろう。でも読まなくても良いなら、課題図書を手に取る生徒は少なくなる。夏休みになったら、遊ぶ方が楽しいし。プール、海水浴、水風船、水鉄砲、ホース水かけとか盛りだくさん。そこに、文芸部の皆んなと行けたらなおよし、いっ!?


「あだだだだっ!?」

「真面目な話してるのに何で顔がにやけてるのよっ!」


 春奈に思いっきり右耳をつままれた。超痛い! カツ◯くんの気持ちがよく分かる気がした、ひどいよ! 姉さん!(春奈) 


 俺と春奈の様子をじっとみていた穂花先輩が、ぽん、となぜか手を打った。


「課題図書を読まなかった生徒は、春奈ちゃんからお仕置きされます、っていうのはどうかしら」

「嫌ですよそんなの!? というか体罰はダメです!!」


 じゃあ、俺には良いの?? 理不尽………。


 俺の視線に気づいた春奈。さっと俺の右耳を開放すると、こほん、と小さく咳払いをした。


「そ、それなら、読みたくなるような特典とかつけたいです」

「プレゼントやポイントみたいなものかしら?」

「ま、まあ、そんな感じです」

 

 特典ねぇ。


 図書カードやQUOカード、ブックカバーやしおりのプレゼント、う〜ん、そんなのしか浮かばんなぁ。


 考えあぐねいていると、春奈が小さく口を開いた。


「せっかく私たちが作った課題図書のリストだから………、1人でも多く、読んでもらいたいなぁって」


 そう言って、春奈は口ごもる。照れているのか、少し俯いた感じた。


 ふむ………、それは、確かにな。俺が本の候補をリスト化して、その後は皆んなで精査して選んだ課題図書だから。


 どの本も、面白いよって胸を張って、いや、大胸張って言える。バルンって揺れるくらいに。なにそれ、最高じゃない。


 俺は、うしっ、と小さく心の中で意気込む。


「結衣ちゃん」

「あっ、は、はい!」

「何か良い特典思い浮かんだりする?」

「えっ!? そ、そうですね………」


 まずは結衣ちゃんから。良い案を引き出してみよう。


 俺は、にっ、っと笑うと、結衣ちゃんがぷふっと吹き出す。


「何ですかその不気味な笑顔。通報して良いです??」

「それは今日がまんでお願いします」

「しょうがないですね〜、わかりました」


 結衣ちゃんは柔らかく笑むと、


「結衣が思う特典ですが---」


結衣ちゃんが明るく口を開いた。

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