味方一匹目
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【まもののエサを購入】
『とうとう、魔物使いの本分を発揮させるんですね?』
「あぁ。ちょっと寄り道し過ぎたな」
【スライムが現れた!】
【スライムは逃げ出した!】
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おいかける
にがす
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「魔物の方から逃げることもあるんだな」
『はい。おいかけるを選ぶと素早さ依存で成功すれば逃がさないことが可能』
まぁ素早さ全振りに問題はない。
逃がさない。
スライムの前に回り込んだ。
まもののエサを放り投げる。
スライムがむしゃぶりつく。
スライムが仲間になりたそうにこちらを見ている。
【はい】をタップ。
『成功です。ま、スライムならまもののエサ一個で確実に仲間になりますがね』
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『さて、味方魔物のレクチャーです』
「はい」
『まず、味方魔物は野生魔物と違って、死んでも消滅しません。貴方と同じ補正が掛かります』
「はい」
『そして、野生に帰すことも可能です』
「へぇ」
『因みに、主人である貴方の言うことをききます』
「そうだろうな」
『で、味方魔物が死んでも全滅ではないですが、貴方が死んだ場合即全滅になります』
「へぇ」
最早指示は下せないものな。そんなもんか。
『あとついでにいいますがパーティメンバーは四人までです』
「越すとどうなる」
『魔物の場合は魔物牧場に保管されます』
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【スライムの名前を決めてください】
【スライム】
『そのまんまじゃないすか』
「分かりやすくてよかろう」
『犬に犬と名付けるようなもんすよ』
「一匹しか飼わないなら俺はそうする」
『えー』
「さて」
『城を目指すんですね?』
「スライムのレベル上げだ」
『死んでも教会で生き返らせれるんですよ?』
「死ぬところは見たくない」
『妙な処で優しいですねヘンタイさん』
呆れ果てている。
『んじゃ10時間後にでも呼んでください』
「その積もりだ」
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ヘンタイ スライム
Lv13 Lv 7
E:どうのつるぎ
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「こんなもんで良かろう」
「ゆくぞ。南へ」
神殿を経由して南へ。
「そういやぁ…天使」
「天使ィ~」
『はいー?』
「彼処にいる、金で仲間にできる奴らって、魔物使いもいるの?」
『はい』
「雇った魔物使いの魔物ってどうなるの」
『貴方が雇った場合、やはり四人までは仲間に出来ますし、それ以降は牧場送りですねぇー』
「へぇー」
『あぁあと、味方もジョブチェンジさせることは出来ますからね?仲間つくってから言う積もりだったのに、説明の順番が狂うじゃないですか』
「そうか。そいつはすまんな」
『ある程度用意したチャート通りに歩んでほしいですね』
「善処しよう」
と答えておくか。
『善処する気ないでしょ』
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リカオソが現れた。
初のスライム以外だな。
【スライムのホノオ。リカオソに8ダメージ】
心なしかスライムも気合いが籠っているようだ。
【ヘンタイのこうげき
かいしんのいちげき!
リカオソに126ダメージ
リカオソをたおした】
ま、何の問題もないな。