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村二日目前

20


「そんなことも分からないんすか」


「同期の人たちはもっと」


「使えねぇなぁ」


そうじゃないだろ。


目が覚めた。


「朝か。何時間寝ていた?」


『この世界では一回寝ると次の朝になります』


「さいですか」


毛むくじゃらのオヤジが現れた。


「昨晩はお楽しみだったみたいだな」


「いいえ」


朝一に見たくない奴が詰まらんことを言っていた。


21


「良かったら村長に挨拶に行ってくれな」


「はぁ」


取り敢えずさっさと此処から出たい。


「さて、装備を整えるか」


『村長に挨拶に行かないんですか』


「後でいいだろ」


『はぁ。そのうち色んなことを後回しにして損しますよ』


「うるせーバカ」


22


======

どうのつるぎ  450G

こんぼう    80G

======


『ほら宿に泊まらなきゃどうのつるぎ買えたじゃないですか』


「いいんだよ別に。銅剣とか何それ錆びそう。棍棒の気分だからいいの」


「装備しないと意味ないからきをつけろよ」

武器屋のオヤジが言う。


『お約束のセリフですね』


「何の?」


======

やくそう      8G

まもののエサ   20G

キメィラのつばさ 100G

======


「ほう、これが噂の」


『キメィラのつばさです。一度行った場所に瞬間移動できるアイテム。薬草はHP回復アイテム。まもののエサが待望の、魔物を味方にする為のアイテムです』


「左様か。薬草を20個」


左乳首をプッシュ。


「んっ」


メニュー→装備→こんぼうを選択。


23


「さて。狩りに行くか」


『村長に挨拶は』


「狩りの気分なの」


『もはや何も言うまい』


10時間後


スライムとの戦闘に突入。


【たたかう】をタップ。

最速でスライムに駆け寄り棍棒でスライムの頬をスコーン。ホームラン。

そうして空から降ってきた1Gを握り締める。


『慣れてきましたね』


「流石にな」


『単純作業が苦にならないんですか』


「階段を延々と上るのはともかく、こういうのは別に」


『へぇ』


【せかいじゅのはをてにいれた】


『あっレアドロップですよ』


「効用は」


『一匹或いは一人生き返らせることができます。一人の時でも自動発動するので安心です』


道具が自動発動って、どんな理屈だろう。

まぁもはや突っ込む気も失せてきた。そういうものなのだろうとして認識するだけだ。


『まー全滅ペナルティ払わなくて済む程度の意味合いなんですけどねー』


24


「ホノオ以外の魔法覚えないな。もっとも、今のところ必要もないが」


『魔物使いを選ぶからですよー、例えば旅人のままならもう一つ、魔法使いを選んでいれば更に一つ、覚えてる処でさ』


「まぁ魔法とかよく分からんからいい。そろそろどうのつるぎでも買いに行くかな」


村に着くと宿屋の前に人だかりが出来ていた。


「どうしたんだ?バドル」


「ヘンタイの旦那か…俺が、鶏を仕入れに行っている間に、リカオソが襲ってきて…」


『半人半狼の魔物です。余りこの辺りには出ないんですけど』


「エレナとリリィが…」


バドルは宿屋の裏の畑で蹲っていた。

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