表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/21

メニューを開く

5


『えーと、そいじゃ、メニューの開き方ですね。えーと、このトリセツによると…まずXボタンを押してください』


「そんなものはないのだが」


『あーあの先輩、こんなところに既に設定の瑕疵が』


「ところで瑕疵って言葉知っているのか天使」


『これでも人間年齢でいうところの300歳ですよ』


「へぇー」


どうでもいい。


『まぁメニューの開き方ですよ。それじゃ私の力でXボタンに代わるものをあてますね』


「さすが天使」


『それじゃ左乳首にします』


「やめてくれ」


『人体で一番ボタンっぽいじゃないですか、乳首』


「拒否する」


『ダメです、決めました。はい、左乳首を指で押してください。服の上からでも可』


この天使、殴りてぇ。



6


「ん」


=====

どうぐ

そうび

コンフィグ

=====


「これがメニューか」


『必要ができ次第追加されるとのこと』


「で、取り敢えず名前は」


『はい。コンフィグを選択』


=====

なまえへんこう

ウィンドウカラー

=====


「じゃ変えるぞ」


『はい。ひらがなorカタカナ4字以内です』


「きついな」


「何にすっかな。元世界の名前はやだし」


【ゴミクズ】


「これでいいか」


『頭おかしいんですか?この後に登場する人間全員からそうよばれるんですよ?』


「面倒くさい。いいよこれで」


『よくないでしょう。放送コード(?)に引っ掛かりますよ。変えてください』


【ヘンタイ】


『人の話きいてました?』


「お前は天使だろ」


『いやそうだけども。もう、ほんとそんな、バカ』


「うるせぇこれでいく。いちいち変えてられっか。」


『はぁ。それじゃよろしく。ヘンタイさん』


「これからもよろしく全裸小児」



7


「で、どうやって閉じるの」


『それはBボタンで…って、あぁぁ』


あーまたそれか。


『じゃあ今回も左乳首にします』


「そのうち左乳首だけ異様に発達したおっさんになってしまうがな」


『じゃあ右乳首にします』


おいおい。マジかよ。


「で、魔物は一定ダメージを与えると倒せる、と」


『はい。HPといいます。人間にもあなたにも固有です』


「俺のHPがゼロになると」


『あなたはプレイヤーなので全滅ペナルティを払って生還します』


「この世界の人間は違うのか」


『はい。死にます』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ