戦闘
3
草原の一部が風でない不自然な揺らぎを持って、青色の物体が出現した。
漫画の様な目がついている。
『これが魔物の一種です』
「この種族はどうやって移動するんだ?」
『跳ねるんですけど』
「いや、筋肉とかがどうなって、跳ねて移動することが出来るんだ?」
『そういうのをきくのはタブーです。あなたの元の世界みたいに純粋な物質世界とも違うんです』
「そうか。んで、この黒色のポップアップは何だ?」
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たたかう
にげる
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『これがコマンドです。魔物に近づくなど条件を満たすと戦闘状態に遷移します。そうなるとこのポップアップが出ます』
「ふむ。続けろ」
『現在は黒色ですがこの後説明するメニュー画面で変えることが可能で』
「今すべき説明じゃないだろ」
『はい。にげることも出来ますが、今回はチュートリアルなので、倒してください。即ち、たたかうを選択して下さい』
「スマホの要領でいいのか」
『はい』
【たたかう】をタップする。
【スライムに2ダメージ】
『どれくらいダメージを与えたかもこういう風に見えます』
4
青色生命体(?)スライム氏が一回の跳躍で俺の顔面に飛び込む。
【スライムの攻撃。ああああに1ダメージ】
「ん。痛みは感じるが、不思議な感じだな。4D体験の映画を見ている感覚というか」
『いいところに気づきましたね。この世界の人間は全員そういう仕様です』
「ああああって?」
『あぁ、名前設定してなかった。初期状態がああああなんです』
「まぁいいか」
『ほんで、ターン性です。一回ずつ行動できます』
「はい」
【たたかう】を選択。
【スライムに2ダメージ。
スライムを倒した。
1ゴールドを獲得】
「青色生命体が消滅して金色のメダルが出てきたのだが」
『これがこの世界共通の通貨です』
「なぜ魔物を倒すと出てくる?」
『秘密です』
「なぜ魔物が死体にならない?」
『それも秘密です』