王座の間2
59
『どうしたんです?』
「何でもない。種明かしの続きにいこう。全滅ペナルティについて言ったが、Gを全部失うだけではないのだろう」
『…ほう』
「神殿に行くんだよな?死ぬと。そして、冒険者の仲間を待つ存在として、それまで永遠に神殿に格納される」
『…くくく』
『そこまで気づくとは思いませんでしたよ』
「全滅ペナルティが随分軽いものに説明してくれたな。危ないところだった」
『何も嘘は吐いちゃいませんよ。死ぬ訳ではないですしね』
60
『ここまで解ければ十分でしょう。解けるとは思いませんでしたが、100万G差し上げます。メニューで確認して下さい』
「ん」
メニュー→ステータス。
「確かに。しかし、そうすると、魔物を全滅させるって…例えば一旦全滅させても」
『にゃはは。人が生き死にするかぎりまた出ますねぇ。ま、不可能ではないでしょう。例えば人類を根絶やしにしてから野生魔物を全滅させ、味方魔物を野生に帰して、矢張り殺せばいい…くくく』
「畜生が」
『だから勧めないって言ったんですよ。魔物使いなんて。で?どうするんです?これから。滅ぼします?人類を。その場合、本物の魔王の誕生になりますが。貴方が。魔王だ』
くくく…と笑い声が響く。
「やっぱりお前、嫌な奴だろう。堕天すんぞ」
『人間の想像と違って私たちにそういうのはないんです』
成程。あの世は相当治安が悪そうだ。




