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玉座の間
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城に行くか。
王冠を被った白髭が言う。
「おぉ、そなたがヘンタイか。パプリカ村の村長から伝達は届いておるぞ」
あの村、そんな名だったのか。
「だがワシはそなたの力量を測りたい。ここから東にあるほこらに行ってはがねのつるぎを取って参れ」
「それなら既にある」
「おぉ!前途有望だな、若者よ。それでは正式にそなたを国公認冒険者と認定しよう」
「王よ、冒険者とは、何だ?」
「魔王を倒す存在じゃ」
「魔王とは?」
「魔物を統べる存在じゃ」
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「魔物を統べるとは?全魔物は魔王の一命令によって動いているのか?」
「詳しくはワシにも知らぬ。だが、この国が出来た頃には、既に魔王の存在は語られておる」
「王が知っている範囲で構わない。魔王を見たことは?」
「ない。恐らくあったら今頃ワシの命はないだろうな」
「魔王を見たと言っている者は?」
「それも見たことはないのう」
「魔王を倒すとどうなる?」
「何でも、魔物の魔物化が防がれると、口伝で伝わっておる」
「この国が出来たのはいつだ?」
「正確にはもっと古いが、正式に国として構えたのは300年余り前になる」




