解決しないとしゃしゃった奴らが死にます(笑)
まだ研究してないです。いつになったら始まるのか・・・
いやーまとまって良かった。なんとかなったぜ。
今、城の中を案内されております。驚いたのは、この国には平屋建しか無いんだってさ。やけに広いと思って上には何があるのですかと聞いてみたら部屋の上には屋根以外乗らんだろと返された時は開いた口が塞がらなかったよ。
「ここがお前の部屋だ。」
そう案内された所はかなり豪勢な物に見えた。鮮やかで、でも鬱陶しくならない壁。元の世界でもあまり手が出せないような絨毯。右奥にはベッドがあり正面から来る月光に照らされ、静かに主人を待っている。思わずベッドに飛び込むと柔らかい反発が返ってくる。仰向けになると、幾何学模様が緻密に描かれていてその真ん中から伸びた糸がシャンデリアに繋がって揺れている。手入れはされていないが、さながら高級ホテルのような部屋だ。こんなにいいところに済ませてくれるなんて王様しゅごい・・・
「だろう。陛下は慈悲深いのだ。それこそアビス谷程に!」
「・・・やっぱり心読めるんですね。」
「ん、いやこれはスキルだ。何を思っているかある程度読めるようになる。たまに外すがな。」
へーそうかスキルかー・・・スキル⁉︎異世界人限定じゃなかったの⁉︎
「いや、スキル持ちはそうそういない。獣人やエルフだったら王宮に招かれるレベルだ。」
ふー良かった。あれで珍しく無いと言われたら、あの熱弁はどうなってしまうのか、黒歴史確定だったよ少なくとも。
「今日は遅いため夕食は無いが、朝はしっかりあるぞ。それとこれが会計資料だ。どう使うか知らんがそのまま捨てていいぞ。まあ、人質の酷い有り様を見たくないのなら早く見つける事だな。」
そう言って扉を閉めた教官はスキップしているのか?タッタタンッ!と小気味良いリズムで返っていった。そんなにこの悩みは酷いのか。あの教官が、クマを素手で屠りそうな教官が、スキップって。・・・床、耐えられるかな?
っと、そうだ今仲間(蓮らめんどい奴ら)が捕まって居るんだよね。流石に何も保険が無いといけないということで、俺が提案しましたけど。最悪どうなっても良いと思った時の梨華の呆れっぷりが印象に残る。まあ、幾らうざくても人が死ぬのは見たくない。早く考えないと。帳簿を一枚めくる。
ペラ
この国は税をドル、セントで払っているらしい。アメリカですか?全く自由感無いんですけど。1ドルは大体100円ぐらいみたいだ。アメリカですね。
ペラ
毎年平民は一人1500ドル、貴族は一人平均5000ドル、ギルドは売り上げの20パーセントを税金として払っていると。
ペラ
ふむふむ、ん?人口が増えているのか。近年の収入が急速に上がっている。しかもこの増えよう、恐らく移民か。働けない訳ではないだろう。じゃあ、なんでこんな窮屈なんだ?
ペラペラ
おー支出がそれ以上に嵩んでいる。なんでだ?ええと内訳は・・・
ペラペラペラ
なるほど、孤児院と医療手当、それと防衛費、でもそれ以上にこの炊き出し費(?)てのが凄いな。どういうものだろう?読んで字の如く炊き出しなのだろうが、この金額からすると人口の6割程は賄っているぞ。どうなっているんだ?
ふぁぁ
急に睡魔が来る。そういえば今日は考えてばっかだったな。ホント問題を山積みのままここに呼び出したあの神、しばいたろか。いや、それは一旦保留にしよう。ちゃんと生活を確保したんだ。じっくり極めてそっちに行った時に説教しよう。
都会では味わえないこの星明かりは、疲れた頭を休めるのにちょうど良かった。
穏やかな朝日に優しく起こされる。いやー良く寝た。願わくばこのベッド持ち帰りたい。おっと、腹の虫が鳴ったぜ。そういやもう半日は何も食べて無い。どんな朝食なんだろう?おっと、誰か来たぞ。足音が二つかな?一つは一定のペースで、もう一つは・・・スキップか?なんだ?この城は今スキップブームなの?ってか壁薄くね?
ドアが開く。
「朝食の時間だ。早く来」
「どうです見つかりそうですかお願いします本当なんでもするんで至急よろしくします!」
「は、はい・・・」
うおぉ、教官の言葉遮ったよ。大した肝をお持ちで。教官の次に入って来たであろうその人は少し低めではあるも、女性の声だった。
教官の方が背が低いようで(というより教官より長身はそういない。)、後ろにいると全く容姿が伺えない。やーっぱり顔は見えないんだな。
「うるさい。押すな。お前は猛獣か何かか?」
「いや、猛獣はあんたじゃん!この戦闘狂!・・・あたっ!」
教官の無言の制裁。でもね、これはその人の方が合っていると俺も思っいやいや教官が正しいですはいそうです。そうだ、この人感情読めるんだっけ。
「この後ろにいる奴はアメ・リカサイフだ。この国の財務大臣で、三十歳という若さでこの難題を押し付けられ・・・コホン、任されている有望株だ。」
「あ!今押し付けられてるって言ったな!このっ!」
教官が退いた事により、その全貌があらわになる。そしてそれを目の当たりにして驚愕した。なんと、アメリカのサイフさんは・・・小学生だった。
からんからん。
俺が最後みたいだな。もうみんな集まっている。エニー城の食堂は、ホテルのバイキングに近い。たくさんの机と椅子。中心に料理のタッパーがところ狭しと並べられ、其々が独特の風味を奏でている。他の皆はもう品を取ったみたいでいくつかのグループに分かれて、談笑しながら口に料理を運ぶ。その上で天井が光っている。そう、天井そのものが光源なのだ。良く分からないが、魔石晶というものが壁に埋め込まれていて、光っているらしい。
そんな華やかな会場を見渡して空いている席を探すと、右奥一番隅で悟、梨華が手を振っていた。
「おはよう。ふんで、そのチビはなんだ?」
開口一番失礼な口をきく悟。
「相変わらず無遠慮だね、サル。もっとオブラートに包もうよ。可愛い妹みたいな子とかさ?」
「いいよいいよ。まだ成長するからね。十年あればそこにいる奴ぐらい見下ろせるもん。本当だよ。」
言葉ではそう言ってるが拗ねてるのが丸わかりだ。
「はいはいお喋りは終わり。この子はアメ・リカサイフちゃん。アメちゃんだね。この国の財政を立て直す主任だ。」
「アメちゃんだよー!」
「・・・なんか、この国の財政危機、原因が分かったような」
「失礼だな!アメちゃんが此処に就いてから20パーセント収入を増やしたんだぞ!」
「うっわ、見え見えの嘘。二十も上がるなんて不可能だな。」
「背伸びしたい年頃なんだよ。それぐらい許してあげて。」
「うがー!本当だぞ!」
牙を剥き出しにして怒るが、二人は取り付く暇もない。アメちゃんは犬の獣人らしい。まあ
「その子供の言っている事は本当だよ。」
「「え?」」
唖然とする二人の前に昨日の資料をそっと添える。そこには、言葉通りの結果が記されていた。
「どうだみたか!」
「・・・あ、ああ。」
「ホント凄いね・・・」
「えっへん!」
先の態度から一変、凄いと言われて得意げだ。だが直ぐその表情を曇らせた。
「まぁ、食糧不足の深刻化に全然追いつけてないんだけどね。」
「もしかしてあの『炊き出し費』か?」
「そう、今足りない食べ物は他国から輸入、国民に配っているんだけど、人口爆発に付いていくとなると金が全く足りないんだ。」
「買わせればいいんじゃね?」
「いや、実は職の受け皿が出来てないんだよね。君達は知らないけど私達の国は魔境、狩場も少ないし。社会保障の充実が売りなのもあるけど。」
「成る程。経済問題は自国の食糧自給率の問題か。」
「中々難しそうだね。」
「はぁ〜ホント頼りにしてますからね。」
「なんとかできるから大丈夫だよ。どーりが!」
「押し付けずにお前らも考えてよ。とりあえず料理取ってくる。」
「あ、待って〜」
さて、ひと段落したので(無理矢理)料理を取りに行く事にするか。なんかヒントがあるかもだし。
今日の朝食
果実水
果物各種
ゴールデンボアのステーキ
ゴールデンボアのソーセージ
ゴールデンボアの生姜焼き玉葱抜き
ゴールデンボアの・・・・・・
「なんだこれ⁉︎」
「え?要望通り多数の庶民の食べているものだけど?」
まじか⁉︎ゴールデン名前負けしてるよ⁉︎いいのか⁉︎ゴールデン!お前はそんなものなのか⁉︎
「ちなみに貴族はレインボア、王族はヤバイボアだよ。」
王族ヤッバ!なんだそのキチガイみたいなネーミングは!ってか、肉しか無いじゃん!野菜は⁉︎愛しのコメは⁉︎
「野菜は何処にあるのですか?」
「ヤサイ?なんだそれは?」
「ほら、あの麦とか米とか粟とか。」
「ムギ?コメ?なんの魔法?」
泡なら出せるけど。という言葉は聞いてなかった。
マジか・・・もしかしてもしかするとそういう事なのか?じゃあ、まさかのスピード解決なのか?えぇ、なんだこの肩透かし感。このシャボン玉のように中身が無い・・・は!
「何これ⁉︎」
「だから泡だけど?」
気がつけば辺り一面泡だらけ。視界が塞がっているけど、皆の今度はなんだ?って視線だけは貫通しているような気がする。恥ずい。
(次は何をしてるのかな?・・まさか泡の向こうで幼気なアメちゃんを)
わざわざいうな!ってか君は一体何を妄想してんの⁉︎女子としてどうなの?それは!
(男女差別は駄目ですよ!)
(そこで持ってくるなよ!・・・さておき、手段が見つかったかもしれん。)
(はっや!とけるの掌に乗った雪の如しだ!)
(なんだそれは?)
とにかく、俺は、この国の、いや、世界の、重大な欠点に気づいてしまった。そう、
(農業をやっていない!ってことにね!)
勝手に取るなああぁぁ!決め台詞ををおぉぉ!
どんどん感想などをお願いします。