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エピローグ
固い絆で結ばれた関係――
それを言うなら、私たちがそうなのかも知れない。
私と彼女は確かに固い絆で結ばれていたハズだ。
残念ながら私は読心術を持ち合わせていない故、彼女の心は分からない。
でも、少なくとも、私は彼女のことを信頼している。
彼女は私の唯一の仲間だった。
今でこそ、他にも仲間がいるが、昔は彼女だけだった。
私は彼女の師。
彼女は私の弟子。
だが、そこには上下関係を遥かに超えた絆がある。
固い絆。
それは今でも変わらない。
私は弟子を助けるためならば、死んでも構わない。
命さえも賭ける覚悟だ――




