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衆の子、毛利の子  作者: ルビー
第3章・織田家襲来
22/55

第19話・備中の火種

期間があいてすみません。

物語の舞台は日本全国から中国地方に。

【天正2年・毛利元広】

中央で起きたことがもう数年前のように感じられる。

織田家に反旗を翻した足利義昭は敗れて河内國に移送。

武田信玄は陣中で敗れる。

そしてなんだか中国地方でも何かが起こりそうな予感・・・


【天正2年・吉田郡山城】


「隆景、何を言っておる。宇喜多などは表裏の者であり、到底信用できるものではない」

「兄上、何を言っているのですか。こうして議論している間にも東では織田の勢力が増している。

 それに対抗するには備前の宇喜多を味方にしなければなるまい」

「敵、味方どちらであろうが自分の立身のためには謀殺する。

 このような者と同盟すれば毛利も宇喜多に蝕まれてしまう」

「ならば他に織田と戦い勝つ方法があるか。

 今、宇喜多が織田についたら毛利が不利になる。

 そんなこともわからないのか。兄上」

「叔父上方、御静まりください。今は織田に勝てるようにするのが先決、

 元春叔父上、すみません。今回は隆景叔父上の案を採用させてもらう」

「輝元っ」

「それでは、急ぎ宇喜多に使者を出します。いいですね。輝元、兄上」

「ええ」

「・・・」


【天正2年・宇喜多直家】

小寺から政宗の孫・久松丸を引き取って

とうとう宗景から独立しようとするときにこの同盟の話。

まさに、飛んで火に入る夏の虫というものだ。

毛利と同盟を組めば宗景など敵ではない。

それどころか、わしの野望が完成する・・・・

ハッハッハッハッハッ


【天正2年・三村元親】


「何っ、毛利が宇喜多と同盟だと」


我が父の敵である宇喜多と同盟をするなど、毛利が我らを軽んじているとしか思えん。


「毛利が宇喜多と同盟した以上、これ以上毛利についてはおけん。

 東の織田と組む」

「元親、何を言っている。織田などと結んでも無意味だ。

 今の中国は毛利の独壇場。織田は入り込むすきも無い。

 ならば今は毛利にいるほうが得策だ」

「叔父上、何を言っている、亡き父の敵の宇喜多と結ぶことは許せん。

 何が何でも毛利から離反する」


【天正2年・毛利元広】


「元広、輝元から備中への出陣命令が出ても絶対に出るな。

 父上の死後から隆景が兄であるわしに反論してくる。なんと生意気な」

「叔父上、兄弟喧嘩に巻き込まないでいただきたい。

 いくら叔父上の頼みでも、私は毛利の一将なのですから」

「何を。おぬしも輝元とは不和であろう。

 家中では有名だ」

「何を・・・・・」

「殿、備中への出陣命令が出ました」

「そうか、春継。

 叔父上はどうされます?」

「行くわけないだろ」

「そうですか。それでは失礼します」


中国地方にまたまた戦乱に突入していくのか。




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