考えてみよう!イエィ イエイ!
一人でも読んでくださる方がいらっしゃってびっくりです。
足じたばたしながら内心で奇声あげちゃいましたよ。
この話はあんまり長くならない予定です。
10話以内に収まるといいなぁ…
恋愛要素もうまく入るといいんですけど。
前回の話し合いの続きから
「提案いいですか?」
「おう」
ひとさし指を1本カイトの目の前にかざして提案する。
「そのいちー。
私を介して実験してこちらで生きる方法を探す。
その2
現実逃避して私と遊ぶ。
その3
とりあえず解散。
っていうか細かい説明他にいらないんですか? かなり最初の説明ざっくりでしたけど」
「いや。これ以上聞いても活用できそうにねぇ。生活様式も違いそうだし、活用する相手も今のところおまえだけだ」
「そっか。そうですよね」
まぁ、たしかに納得。
「その3は却下だな手がかりお前以外に今のところねぇし、その2も面白そうではあるな、ウチの国とはいろいろ違っていそうだ。まぁ1が一番優先事項だろうな、残念ながら」
あー個人的には2がお勧めだったんだけど、それが当たり前だよね。彼にとっては切実だよねー。
「んー。とりあえず物には触れるみたいですよね。……人は駄目だったんですか?」
「お前が来るまでの10回偶然なのか必然なのか触ろうとするとふぃっと避けられるんだよ、なぜか。だから実質触れてはいない。
お前がずっと現れなかったら、おかしくなって剣で誰か切りつけてたかもなー」
うわー。肩をポンとさわろうとしてヒョイっとさけられてる光景が目に浮かぶわー
せつないな……。
「とりあえず私にさわってみます?」
「いいのか?」
「いいですよ とりあえず手でいいですか?」
「あぁ 頼むわ」
「……大丈夫みたいですね」
うわ……予想より照れるわ。
っていうか顔近いし、微妙にカイト口角上がってるし……。
「おう、ちょっとだけ安心したわ。ていうか耳赤いぞ、おまえ」
わざわざ指摘しなくてもいいんですよ。このヤロウ。
「うぇーっと…… なんかわざわざ手をさわりに行くっていうのは……羞恥心がうずくといいますか、それに私のフェチの中に“手”って入ってるんですよね。
っていうか顔が悪いですよ」
青い目がいたずらに輝いている 指を絡めるな……!
この人いじめっ子気質あるんではないだろうか。
「失礼だな そこそこ御婦人には人気があるんだが」
確かにニヤニヤしてても整ったお顔ですことよ。
確信犯め……!
「くぅっ 悔しいぃ」
笑いをこらえてやがる……。
まだ大笑いされるよりましなのか? とりあえず話題を変えよう。
「話変わりますけど 職業って王宮専属の騎士さんってところですか?」
お、笑うの止まったかな。
目じりに涙が浮かんでいるような……。
いやいやこれはスルーでいこういい大人なんだし。
「あぁ 一応な そこそこ上の立場だし居なくなるとまずいな」
あ。当たりみたい。
すごいな本物の騎士だよ。服も後で見せて欲しいかも……
「小説のテンプレだと異世界とは時間の流れが違うとかあるんですよね。
こっちでは1時間でもあっちでは1年とか
その逆もアリですね」
「テンプレ? その前に戻れるかも定かではないけどな」
あ、微妙に顔がかげった。
だよなー。残してきた人いるよね。
こう絶対守りたい人がいるんだ!とか家族とか恋人、友達 etc…
それにしては飄々としてるけど、そう見えるだけなのかな。
私よりも年上みたいだし20代中間から後半?
年齢当てるの苦手なんだよなー。少なくともわたしよりも人生の色々経験している感じだ。
おっとっと、思考がちょっとずれてきている。修正、修正。
「まとめちゃうと 私以外は今のところ触れるかは不明。物は大丈夫ですね ソレ掴んで飲んでますし……。
私の家でお手伝いでもします? 食事と風呂と寝床くらいなら出せますよ。
私以外には認識できないなら親にも見えないだろうし、ただし雑魚寝になりますけど」
あー、でも宝の持ち腐れかな。腕よさそうなのに。
「……。」
「……。」
あら、固まっちゃったよ。口微妙にあいてますよー。やっぱサクっと簡単にまとめすぎかな。
……ヤバイ。 お父さんの声がリフレインしているような気が。
『お前は見た目がしっかりしている風に見えるが 意外と弟のほうがしっかりしてるよな』
確かにウチの弟は最近しっかりしてるよなー。
お姉ちゃんなんか淋しい…とちっちゃいため息を一つ。
うん 小腹すいたなランチ何にしようか?
たらこスパゲッティ ラーメン ハンバーグ グラタン エビチリ お寿司 天ぷらうどん
沈黙長いなー。普通即答えだせないよな。まずったかな? やっぱり……。
大学4限目はもう出られないみたいだ。さすがにこの人放っておいて授業受けには行けないよ……。
しかし今日授業少なくてよかったー。