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ある日の午後  作者: ラゼル
Chapter 2
23/72

砂を口から吐きそうだ…

今回は短め。カイトに長ぜリ言わせてみたいなぁ…。

 えーっとこれでよかったのかなー。そういえばふと思ったんだけど、ピアスってなんというか男の人がつけるとチャラいイメージがあるなーと思うのは私だけなんだろうか……。 いや、でもまぁそれも含めてカイトが身につける日を楽しみにしておこう。うん、楽しみだ。


…………。


でもこの後どうしようかね。


 話したいこともあるような気はするんだけど、今すぐにはパッと思いつかないな。でもこのまま膝枕続行はなんだか本当に勘弁して欲しい。そろそろなんというか頭は冷静になって平常モードになりつつあることによって首筋からぞぞっとあがってくるような羞恥心という熱が沸いてくるような気がする。


…………。


というかさっき一段落してからなんだか二人して無言だよね。


「…………。」


いや。無言でいるのは別に苦痛じゃないんだ。カイトは私が好意を抱く範囲の人間だ。

友達(いわ)く見る人が見れば私の好意は一目瞭然らしい。好きな人には全身で好き!といっているらしい。苦手な人には愛想があまりよくないから気をつけなさい、と注意もされることもあった。

うん。我ながらいい友達を持ったものだ。あーつまり、相手の空間に居る時に、何か話題に熱中して気を紛らわせるということをする必要が無い。つまりその人の空間が心地いいということだ。まぁ相手が話したがりの場合は沈黙となることがない人もいたりするのだが。それでカイトの傍は心地いいので沈黙はしんどくない。のだが、


…………。


なんというかこの傍からみれば見紛うことなくバカップルという図に耐えられない……!


――いやいや、なにいうてますのん。さわってる方が安心てあんた前ゆうてたやん。

いやいや、(ちゃ)うんです。


 髪をさらさらと()かれるのもベタではあるが心ときめくイベントだと私も思う。

うん。王道だ。少女マンガでも結構よくあるパターンだよね。いや最近少女マンガ読んでないけど

なんだか今見ると主人公のピュアっぷりが半端なくて感情移入できないんだよね。

なんかこう キラキラしてますね……ってこう距離をとりたくなる感じ?


まぁ憧れます。そのシチュエーションには。だって私だって“一応”とはつくものの女の子です。

でもここは港で木陰ではあるものの石畳の上で、要するに野外なんだよね。


いや。芝生の上で膝枕ってパターンもあったな。あれも“外”だよね。

主人公(ヒロイン)たちは羞恥心をここまで感じていたのだろうか。すごいな……。


確かに傍にいる安心感も感じている。だが、しかし、それ以上に

なんかもうむずむずするような甘さに耐えられない……。


 なにか、なにか一言でいい…


だからなにか切欠というか口火になりそうなものが欲しい。


……頼むからカイトさん空気呼んで! なんか言ってー! 


私からは切りだせそうにない。だってもう既にこの状況を維持するだけで精神がゴリゴリと削られている気がする。こう(ヤスリ)でゴリゴリと……。


ごりごりごりごりごり……。


「…………。」


ごりごりごりごりごり……。


「…………。」



――――――そして1時間経過。



 もう駄目だ。私はもうダメです。なんかもう恥ずかしさで涙腺が緩みそうな気がする。

カイトさんも何で無言なんだよ。もう緊張してなかったら寝ちゃってるよ、この状態。いやもう寝ちゃいたかったよ! この恥ずかしさから逃れられるなら。ああもう嫌だ。なんかこう寒かったらよかったんだけど、頭も冷えるし。程よい体温が逆効果となって羞恥心をますます煽る。


 基本的に同世代の男の子とはサバけた友達づきあいなのでこんなスキンシップは皆無だ。

他のナンパとかの輩も却下である。身内に入っていない人ならこういう甘さは感じることはない。むしろ超笑顔で撃退する性質(タチ)だ。その様は少しだが友人に退()かれた……。

身内外なら恥ずかしくもなんともないのだ。痴漢にあっても警察に突き出すか、軽いものなら放っておく。なんだか我ながら恥じらいはあまりないと思う。だけど身内(うちがわ)からこの甘さのふれあいは免疫がない……。だからこんなに色々な面で半端無いんだろうなぁ。負荷が。



「……起きてるか?」

 あれ? もしかしてずっと無言だったから寝てると思われてるのか。

返事はするべきなのか。


「芽衣…。」

…………なんか声が緊張して出ない。さっきまで無言だったから余計に出しにくい。


「…………。」


「…………。」


「なあ。」


「…………。」

って何もいわないんですか…?


「…………あのさぁ」


「…………だからなんですか」


「ん?」


「はい?」


「…………起きてたのか」

「…………はい。起きてました」


「いつから?」


「起きてるか?からですね」

「最初からだな」


「最初からですね」

「返事は?」


「うっかりタイミン…機会を逃しました」

「そうか」


「そうです」

「…………。」


「…………それでなにかいいたい事あったんじゃないんですか?」

「いや、言葉になりそうもないから今はもういいわ」


「さいですか」

「あぁ。」


「…………。」

…………。いやいやいや。このままこの体勢続行ですか!?


少し話して頭は冷えたけどもうそろそろなんとかしよう。うん、冷えている内に…。


「あのー。そろそろ移動しません?」

「どこに?」

……どこでしょう?


この町にそんなに見てまわるようなものなんて……

そういやカラオケの割引券あったなぁ。いやこっちの曲知らないでしょうよ。家は、まあ一つの選択肢の一つかな。あ、近所のこじんまりしたショッピングセンター。それか黙々とこの町を散策?



 ――あ。カイトと一緒なら行けるかもしれない。


「あの。行ってみたい所があるんですけど……」

「……どこに行きたいんだ?」


「カイトからすれば興味ない、ところなんでしょうけど。急にあそこに行ってみたくなりまして」


「かまわねえよ。で、どこだ? こっちでは俺は移動する場所も検討付かねぇし、その辺はまかせるぞ」


「昔通っていた小学校なんですけど」

「小学校?」


「小さい子がお勉強するとこです。最低限の教育なのかな? 文字を書いたり、読んだり、この国の歴史を学んだり、足し算引き算を習ったりとかする場所です」


「何でそこに行きたいんだ?」


「そこはもう小学校としてはもう機能して無いんです。きっと跡形もなく消えるんだろうなって思ったんです。新しい場所に新しい小学校が出来ると聞いて」


「まだ残ってるのか?」


「えぇ、なんだか教育関係の施設になっているみたいで

で。こう、用も無いのに入るのは躊躇われるんです!!」


「おお…そういうもんなのか」

と私の勢いに少し身を退く。


「えぇ。カイトがいれば私達は存在を認識されません。つまり超都合いいんです!」

「まぁ確かに……。かなり都合いいわな」


 まぁ不法侵入ってやつですけど。市役所みたいな公共施設だから入っても咎められることはないだろうけどさすがに中が見たいだけっていうのは快く入ること了承してくれるもんなのかなぁ…?と思うところだし。


「で。カイトの謎の空間遮断能力利用しちゃっていいですかね?」

「まぁ減るもんじゃないしいいんじゃないのか?」

「ありがとうございます。ていうか、まだ消えてませんね」


「いきなりだな。消えてないな」

「規則性あるんでしょうか?」

「何度か経験しないとなんとも言えんな」

「ですよねー」

 だよねー。まぁとりあえずこの体勢から脱出だ。

がばっと上半身をあげてカイトの肩を借りて立ち上がる。


「じゃあ。案内します。そういやおなか減ってます?」

「んー。少しだけな」

「ふむ。じゃあ小学校に行く途中で何か調達しましょう」

「悪いな全部おまえもちで」

 あぁ。まあお金を女子に払わせるのってダメ男っぽいから心苦しいのかな…?


「あー。私もたいしたものは出せませんけどね」

 こっちの通貨は持っていないし、お手伝いさせるのも前回する余裕なかったからなぁ…。

 こっちにいるの長そうなら今度は皿洗いやお風呂掃除やら資料整理も任せてみようかな。


「ここから少し歩きますけど、平気?」

「全然だ。体力は割りとあるほうだと思うぜ」

 文化系の私よりはあるだろうなぁ。ではサクサク行きましょう。


 目的地に向かいつつ、ちらりと隣をみる前回とは違い服装はラフな感じだ。前の生地よりは薄めのパンツに寒色系のストライプのシャツで腕ところのボタンが綺麗だ。

なんか、少し若く見えるなー。


「私服はあんまり派手じゃないんですね」

「私服は基本的にこんな感じだ、大抵は。制服はまぁ派手だよなぁ……」

「ふぅん。似合ってますね」

「そりゃあ、ありがとな」


 そして途中で屋台で食べ物コンビニによって飲み物を調達して

元小学校にたどり着いたのであった。

読書スイッチはいっちゃって小説3冊ほど読破しました。まぁ文庫本サイズですけど。というわけで今日は更新かなり少なめですね。







私は書いてて楽しいですけど、そういやこういう甘いシーンって需要あるんですかね?

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