Side 彼女
今回長いです。
本当に切りどころがわからない
キリのいいところで切ると次回がめちゃめちゃ短くなるんですよ…。
小麦粉70g、アーモンドパウダー50g、ペーキングパウダー5ccをふるい機をつかって2回ふるう
バナナの半分は薄くスライス。変色しないように、レモン汁をかける。
小鍋に砂糖40g水大さじ1弱火に火をかける 狐色になったらバナナを2本入れて木ベラでカットしながら混ぜぐつぐつ煮詰める。水分を飛ばしてローストした胡桃をいれて混ぜてバター100gをいれて熱で溶かす。
ボールに卵2個を入れて砂糖50g湯銭にかけつつ
カショカショカショカショ……と音を立ててハンドミキサーで混ぜる。
秤にボールを載せて練乳を25g 低速でもう一度混ぜる
さっき振るっておいた粉類をいれてさっくり混ぜる。
そしてさっきの小鍋の中身を入れて混ぜ、ラム酒を加える。
ぐっと顔を手の甲で拭って息を大きく吸って手に神経を入れなして、バターを塗っておいた型に一気に生地を流し込みスライスしておいたバナナを上に並べていく、そして暖めていたオーブンに滑り入れて20分。
パタンとオーブンの扉を閉めて ピー ピッピッピ……と手早く指を動かしていく。次の作業に何も言わないで移る準備をしていく。
玉ねぎはみじん切り、少しの塩、耐熱容器に入れてラップをかけて2分
牛乳でパン粉を湿らせる。
ボウルに合いびき肉、塩少々、コショウ、ナツメグを入れて練る
ぐちゃぐちゃぐちゃ、練りねり練り…。
玉ねぎ、溶き卵を入れて二等分して小判型にして、空気を両手でキャッチボールして抜く。ポーン、ポーンと右手から左手、左手から右手へ。
フライパンに油を入れて火にかける。温まったら両面を強火で焼く。
ジュー、ジュー と軽快な音を立てて油が飛ぶ。
ふたをして中火で5分。火が通っているかを確認しお皿に載せる
同じフライパンに赤ワイン、ウスターソース、トマトケチャップを入れてとろみが着くまで加熱さっきのお皿に載ったハンバーグにソースをかけて、そしてつけあわせにトマト、アスパラ
「…………。」
ボウルに強力粉、イースト、ライ麦、カップに入れた水、砂糖大さじ2
木ベラでよく混ぜて、強力粉、塩を少し、ショートニング15g静かに混ぜて、木のまな板を置いてその上に小麦粉をまくそして生地をこねる。
ぐぃっぐいっと手首の少し上を使って前に伸ばして、そして丸く纏めてそして、ダァン!! っとすごい音を立てて生地を木のまな板に叩きつける。それを何度も繰り返す。
生地を丸くまとめてラップをボウルにかけて1時発酵
その間にさっきまでの色々なもの黙々を洗っていく、水につけておいた食器を、まずはスポンジをあわ立てカチャリカチャリと音を立てつつ、機械的に手を動かしていく。そして傍らに泡のついた食器がつみあがると、ソレをザァっと水に通す。
カチャンと食器を乾かす棚に乗せていく。
「…………。」
ふー、と腕で顔を拭い息をついた。さっきの生地をガス抜き二つに分けて丸め濡れタオルを上に載せ10分待つ。そして霧吹きに水を入れて、ライ麦を木のまな板に広げる。
“ピー!!”と出来上がりを知らせる音が鳴り、さっとミトンを両手に通してパタンとオーブンを開く。
そして、先刻オーブンに入れておいたバナナケーキを出して食卓に並べる。
生地をホットドックのような形に整え、とじ目を後ろにする
霧吹きで水をかけ、ライ麦の上で生地を転がす
包丁で斜めに切り込みを2本入れる オーブンに入れて2次発酵
「………。」
――――――――――――
「なぁ 姉貴どうしたんだ。朝からキッチンに籠もりっぱなしじゃねぇか。食卓にもたくさんの料理が並んでるし……」
と台所を覗く彼方の頭の上ににゅっと母の顔が乗っかる。
「あー。たぶんだけど、何か嫌なことでもあったんでしょう。洗濯物も片付いてたし…今日はもうなーんもしなくていいわね。本日は閉店。
適度に声をかけてあげなさいと言いたいところだけど、今日は落ち着くまで放っておきなさい」
「………わかった。」
――――――――――――
キッチンからふらふらしながら部屋に向かう。
「…………はぁー。」
ベッドに倒れこむ。だんだんと目蓋が下がっていく。
―――パチリと目が開き覚醒する。そして芽衣は上体をがばっと起こした。
「………夜だ。」
半分の月が黒い空にポツリと浮かんでいる。
「…………つかれたー。」
ちょっと落ち着いたかな、と息をついて、今日がお休みでよかったと思い出す。しかし明日から学校かぁ……。丁度いいしさっき作ったもの明日差し入れにもっていこうと決意した。
――――――――――――
「いってきます」
電車に揺られて大学に向かう。難波駅で降りて改札を出た。
「あ……。」
ここ……カイトと会ったところだ。
ふわりと昨日の情景が目に今日の景色とダブって見える。
思考を放棄してたからここ通ること頭からすっぽり抜けてた。
——だめだ。ここにはもうこれ以上居られない。
唇をかみ締めて目を逸らして手を握りこんで早歩きでスタスタと通り過ぎる。
1限目は民法、2限目は憲法
憲法の霧先生の授業は気が抜けなくて助かる。一言一句かかさず耳を向けないとテストの時に苦労するのだ。1限目の七瀬先生は教科書を延々と読む先生だから思考が潜ってきつかった。
お昼ごはんの時間が来て、メールで唯が学食で一緒に食べようと連絡が来る。
***
「めー。おはよー」
にこにこしながら唯が手をぶんぶん振る
ちなみに”めー”は私の愛称だ。
他にはめーちゃん、芽衣、藤宮さんなどだ。
唯はブラウンロングのウェービーヘアーでちょくちょく髪形を変えていて
私よりもずっと積極性は高く、バイトで学費を払っていて多忙であり、それなのに専門科目は優秀である。その辺はすごく尊敬している。友達もけっこう多いみたいだ(女子高育ちだからか男子は少し苦手みたいだけど)。
「うん。おはよう」
私も手を振ってそれに応えた。
「ね。メールで言ってたけど今日はお弁当作ってきてくれたんでしょ?」
「うん。デザートもあるよ」
「うわー。楽しみー。ケーキ食べるの久しぶり。めーありがとー!」
「今日はアボカドとハンバーグの玄米パンのサンドイッチ、サイドにクリームたらこパスタ。
デザートにバナナケーキでございます。唯お嬢様」
「な……なんか気合入ってるね。まさかこのパン手作りだったりして……?」
(いつもなら、パン作ったらそれだけで昼ごはんにするのに、作るの疲れるからって言ってたのに。 何かあった…?)
「うん。そうだよ 何か急に色々作りたくなっちゃって」
「何かバイトとかでイライラすることでもあったの?」
「ううん。そんなことないよー」
(そんな風に笑っても無理があるよ。これ以上聞くなってことだね、これは……あーあ。)
唯と一緒に昨日作ったお弁当を食べた後はデザートを食べながら次の英語の授業の小テスト勉強。ちょっぴり行儀が悪いけど昨日は英語の勉強が出来なかったから。
「もー。この問題わかんない。めー これはどうするのー?」
「ここはTry again.ってセリフが入るところ。残ってる選択肢と前の文脈から考えてこれしかないでしょ。もう一度やってみなさいってこと。さぁもう一度考えましょー」
「うー……」
英語に関しては唯よりは私の方が得意だ。とはいってもカタコトレベルだけど……
唯は英語に苦手意識がばっちりしみこんでいる。ウチの大学では外国人教師と会話したり、英語で話しておこなうアクティビティに参加すると英語の成績が加算されるシステムが存在している。
それには絶対一緒に行ってと懇願されながら腕を引かれることも日常茶飯事だ。
――ねぇ、ねえってば めーい 聞いてるー?
「ねぇ。残ったケーキ持って帰ってもいい? お姉ちゃんも食べたいって言ってたし」
「……あ。うんゴメン聞いてなかった。うん いいよ どうぞ。また感想よろしくー!」
(やばい、また思考が沈んでた)
「無表情だったけど、考え事ー? 相談乗るよ? まかせて。」
(無理だよ。異世界からきた人が急に消えちゃいましたーなんて余計に心配される)
「ありがと、ちょっぴり困ったことあったんだけどもう少し自分で考えてみる。行き詰ったら 唯 聞いてもらってもいい?」
「うん。 芽衣本当にきつくなったらすぐ相談するんだよ! いつでもいいから」
(まったくいつも自分で何とか解決しようとして、相談するってことをもう少し覚えなさいよ)
あーバレちゃった。隠し通せなかったか……。
英語の小テストもそこそこの点数を取り、4限目の刑事訴訟法はいつも以上に集中した。
いつもならきつめの授業がある日は帰りに難波で甘くて美味しいものを探してから帰るけど今日は家に直帰する。電車に揺られながらなんとか明日の授業のことに意識を集中させる。思考がわき道にそれることのないように、ぎゅっと。
(いまカイトのこと考えたら普通を装っていられない……)
芽衣さん落ち込み中なう。
現在続きをざくざく製作中ですが、思いつくまま書いているので順番が違うため明日か明後日にまとめて更新になるとおもいます。
悪いところとか指摘してくださると助かります。
うう…。コメディ要素ないと不安になるわー。