Love is hating to say good-bye
うあー。
うっかり投稿失敗した。
ルビ振るの二回目だよー。うー。うっかりとはいえ微妙にショックです。
部屋に先刻つくった料理をミニテーブル組み立てて載せる。
本当は和食作りたかったんだけど、時間かかるからな。
それかおにぎりと味噌汁にしようかとも思ったけど朝ごはんっぽいし。
「ではでは。どうぞ召し上がってくださいな」
「あぁ」
「「いただきます」」
「えーとまぁマズくはないとおもうのでどうぞ」
と私が先に口をつける。
「ん。上出来」
もくもくと食べながら味を吟味する。
フォークを突き刺してカイトも一口
「うん。美味しい」
とニッと笑っていう。
やっぱり自分で作ったものを誰かが食べて美味しいって言ってくれることは幸せなことだね。
自分のために作るのって全然張り合いないんだもん。
私はかなりのんびり食べる派なのでカイトの方が先に完食する。
「そちらは桃にヨーグルトをあえたものです。ちなみにさっきのはグラタン」
「ん。甘いな」
「ええ。皮剥いたときほどよく実がひきしまっててよく熟れてたので。今回は当たりですね。」
時々水っぽいんだよねー。ふぅ 私もグラタン終了――デザートに手を伸ばす。
「はぁん 美味しい……」
こくりと飲み込んで味に浸る――潤うわー。
桃は私の好物の一つだ。フルーツ類はウチの家は必ず常備している。
父方の家は農家で昔は柿やぶどうを育てていたから、果物がない状態に父が耐えられないのだ。例に漏れずそんな家で育ってきた私も毎日何かしら果物をとっている。
「お前幸せそうに食うなー」
とクスリと微笑って口元についた果汁を拭われる
「ええ。よく言われます。舌もそれなりに肥えてますから。食にはうるさいですよ」
「ああ。先刻の料理も美味しかったしな」
「基本、簡単・手軽な料理ばっかり作ってますけどねー。今日のもちゃっちゃと短時間で作ったものでしたし、それに毎日食べるなら簡単な味付けの方がくどくないですし」
「ああ毎日こってりした料理は胃が受け付けないな」
「ですよねー」
とのほほんと夜ご飯の時間を過ごす。
楽しいなー。最近弟は受験勉強で忙しいし、父さんは毎日仕事だし、母さんは食べる時間が早いし。
―――誰かと一緒の夜ご飯久々だ。
テレビの音もない。お互いの他愛もないちょこちょこした話と食器が時々立てるカチャリとした音、
流れる空気が心地よくて
―――時間はあっという間に過ぎてしまった。
「もう10時過ぎですね。歩き回りまわって疲れましたし、今日は早めに寝ましょう。お母さんは7時過ぎに起きて、その後部屋に入ってくる可能性があるので早めに起きましょう。うっかりカイトがお母さんに足でふんづけられて、バレたくないですし。」
目覚ましを5時と5時半、6時と6時半そして7時に最大音量でセットする。
これだけ準備しておけばいくら熟睡しても起きるだろう。
それで早めに近くの公園か川べりの広場にでも行って今後のことを相談しよう。
明日のことは明日考えよう。もうヘトヘトだ。
「おやすみなさい カイト」
「……おやすみ 芽衣」
目をそっと閉じる。
疲労した身体は本能にしたがってあっという間に眠りに身を委ねた。
***
ピピピピピピピピ……とアラーム音が鳴る。そしてダンっと手で反射的に音を止める。
―――朝日が窓からさして 目覚ましで5時半になんとか起きた私は寝ぼけ眼でカイトの方を見る。
しかし、あっという間に眠気がふっとび ざあっと血の気が引いて足から力が抜ける。
え
うぁ
あぁ あ は…… あ
嘘……。 うそ うそ うそ 嘘!!
傍らに居た存在が居ない事が分かると、血の気の引く音がした。
でも、いないってことは。つまり……
あ、そか そうか還ったんだ。よか、よかった……。
けれど体はその場にへたりこんでその場でぼーっと立ち尽くす。
“ピピピピピピ……”6時にセットした目覚ましが再度鳴った
よろよろとした動きで目覚ましを止める。
だんだん頭が正常に動いていく。
「あ うぁ。そか還れたんだ」
ふいと青いものが視界に入る。
あぁ……
「カイトのジャケットだ……。」
ぽたりと涙が一筋流れる。
その勢いに乗って、だんだんと現実が認識されて涙がぼたぼたと次々にこぼれる。
――心にポッカリ穴があいた でもどうしていいかなんてわからない。
一段落です。大事な区切りのシーンです。
今回のシーンは非難があるかもですね…(;´Д`A ```
怖いなー。