8日目・協力2
パトカー内での会話です。
「名前は分かったけど、あなたのことはなんて呼んだらいいかな?」
静かな車内で後部座絵に座る八重森が隣に座るエリス・ノアに話しかけた。
「エリスでもエリスちゃんでも、、、親しい人からはエリちゃんと呼ばれていました、、、」
完全な嘘だ。とにかくそれっぽい言葉を並べてバレないようにしているが、親しい人なんていない。
(あれ、、、でも1人いたか、、、)
「おっけーじゃあエリちゃん!」
八重森のフレンドリーなところは評価しているが、まだ身元がわからない奴としたしくなるな、、、と考えていた。
「エリちゃん!?親しい人が呼ぶ名だと、、、」
(彼女も戸惑っているじゃないか、、、)
「俺らはもうマブダチでしょ?ねー先輩」
「勝手に言うな。まだそいつは完全な仲間じゃない。」
すると、エリスの目元がうるうるとしてした。
「うっ、、、まぁよく話し合ってからだな。、、、エリスの処罰は。」
焦った様子で梶原は言ったが、名前を呼んだことによってエリスの顔はパァァっと明るくなった。
「あぁそういえばさっきコンビニで買って来た奴だ。」
信号が赤になったタイミングで梶原は車に乗る前に買って来たおにぎりを後ろにいるエリスに渡した。
「あ、ありがとうございます。いただきます。」
そういうと、エリスは早速おにぎりを開けて食べ始めた。
「おいしいです!」
「そうか、、、よかったな」
つい子供のように甘やかしてしまうが16歳らしい。
こっちだと高校に入ったごろの年齢だ。
「ところで警察さんたちの名前はなんで言うんですか?」
まだもぐもぐとしているエリスが聞いてきた。
「俺は八重森 和人で、運転してる人が梶原 祐希。」
「ありがとうございます、八重森さん。」
礼儀正しくお礼を告げた。
(だが、監視カメラの映像から見てもっとかっこいい感じの子だと思っていたが、意外と人見知りらしい)
「どう致して〜けどエリちゃんさぁ敬語取ってよ〜」
八重森がエリスにうざ絡みをしている。エリスと交流を深めようとしているのだろう。
「頭の中では結構できるんですけど、、、実際はできなくて、、、もう少し経てば自然とできるようになるとおもいます。」
「そっかじゃあ待ってよっかなぁ」
(八重森さんは優しいなぁ)
そんなことを思っているエリスだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「着いたぞ」
駐車場にパトカーを停めて後ろにいた2人に声をかけた。そして、ドアを開けて本部の中へと入って行った。
「刑事の梶原と警官の八重森です。他の刑事たちを会議室に集めてください。」
「承知しました。会議室でお待ちください」
(、、、梶原さんと誰かが話している。
私はこれからどうなるんだ、、、?まさか戦争の兵器として利用される、、、?)
「大丈夫だよ。」
どんどん青ざめていくエリスを見て八重森が言った。
(、、、やっぱりいい人たちなのかも?)
すると、こちらに梶原が帰ってきた。
「今から会議室に行くぞ、八重森も同伴だからな。着いて来い。」
そう言われて後ろを着いていくと、ある部屋に着いた。どうやらここが会議室というものなのだろう。
たくさんの椅子があるなかで真ん中に座らせられた。梶原と八重森に挟まれて座った。
しばらくして扉が開き、10人ほどの人が入って来た。
「その少女が今回の事件の魔法使いかな?」
「!?」
(ここにいる人は全員私が魔法を使えることを知っている?)
それでも八重森に言われた言葉を思い出して、言葉を発するのを我慢した。
最近見てくれる人が少しずつ増えました!
本当にありがとうございます。




