7日目・協力1
とうとう見つかってしまった、エリス!
どうなってしまうのか、、、
「少しだけ来てもらっても良いかな」
梶原がそういい、エリスの腕を掴んで起こそうとした。するとエリスはガクガク震え始めた。
「いや!だれかぁ助けてぇ」
大声でエリスは言うが、周りから見れば少女が警察官にただ起こされているようにしか見えない。
誰も助けてくれない状態で、エリスはご飯を食べられずに力が出なかったということもあり、ベンチに座らせられた。
「それで、話なんだけど、、、」
3人用くらいのベンチに左から八重森、エリス、梶原で座りながら話し始めた。大人で使うには少し狭い。
「少し警察署に来てもらってもいいかな?」
梶原が少女相手に優しく言ったが、顔が怖いのでちっとも気を抜けない。
「先輩、そんな優しく言っても、、、怖いっすよ笑」
八重森が笑いを堪えるように言った。
「、、、うるさい」
「ふふっあは」
そんなこと分かっているという風に言ったことでなぜかエリスのつぼに入ってしまった。
「、、、あまり笑わないでほしいんだが」
「まぁいいじゃないですか、少女相手ですよ?先輩。ふふっ」
そんな会話をする警官たちをみて、気が緩んだエリスはやっと話始めた。
「私、、、16歳ですし。全然少女じゃありませんよ?」
「は、、、?」
驚きの言葉に梶原も八重森も固まってしまい、返す言葉が出てこなかった。
「えっと、、、マジ?」
完全に警察官としての口調を失った八重森がそう言った。いつものふざけた口ぶりは本当に驚くとこんなになるのか、、、と感心した梶原だった。
「分かった。だが、ここからはあまり外で話すようなことではない。警察署本部へ来てくれないか?まだ、名前も聞いていないし、、、」
八重森が言葉を発したことでやっと何か話さなければと言う風になった梶原が言った。
「名前は、エリス・ノアです。でも、警察署に行くのには条件があります。」
簡単に名前を教えてくれた彼女、いやエリスから要求される条件とはなんなのかを考えていると、数秒後に言って来た。
「美味しいご飯が食べたいです。」
そんなことを言った彼女のお腹からぐぅぅと鳴ったかと思えばエリスの顔はみるみるうちに赤くなってしまった。
「分かった。すぐに買ってこよう。ではパトカーに乗っていてくれ。」
「パトカー?」
「あれのことだ」
そう言って梶原は車を指差した。
あぁ、あれかと言う風にエリスは頷いてそこまで、一緒に歩いていった。
そんな光景をみて、ずっとくすくすと笑っている梶原だった。
魔法を使えるようになりたいってどんなに願ったことか、、、サンタさんがいたらお願いしたいのに、、、




