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44日目・永遠の命を求めて

「はぁはぁ…まて、アーサー・ディオルド!!」


息切れをさせながら、地下室の図書館へと向かおうとするアーサーの行手を阻むのはこの国の最高権力者である、12代目国王ノワール・アルセイヌだった。


「っお待ち下さい!国王陛下!」 


ノワール王の背後からは息切れをする5人ほどの側近が走ってこちらへと向かって来ていた。


そんな側近たちにアーサーは迷わず剣を振り下ろした。


「どけ、殺すぞ」

「勇者よ、なぜこんなことを…」


アーサーの以前との変わりように驚きながらもノワール王は聞いた。


「お前に言って何になるんだよ、本当に殺されたいのか?」


アーサーの国王に対する敬意などは一切としてなくなっていた。


なぜならエリザとティナが殺されたのも国王のせいだと言っても過言ではないからだ。


結びつけがすぎるとはアーサー自身も思っているが、ノワール王が管理するこの国で厳しい生活をする者が出たせいで2人と家が襲われた。


ならば国王を恨んでもしかたがないのだとアーサーは自分に言い聞かせて良心なんぞとっくに捨てていたのだ。


「お前のせいで俺の大切な妻と娘が殺されたんだよ、お前に邪魔する権利があると思ってんのか?」


拒絶しつつもアーサーはしっかりと答えた。


だがノワール王の顔からは、深く心配をしている顔と「そんなことをした覚えはない」という思いが滲み出ていた。


かなりのこじ付けなためわからないのも無理はないがアーサーは考えることを放棄することで現実から逃げようと必死だったため、その行動がよりアーサーの怒りを加速させた。


「…なぜ禁術の書が必要なんだ

売って金を得たいのなら好きなだけ与えてやるから…」


この事態に陥ってもなお国王はアーサーをなんとか丸め込もうとしていた。


「金が欲しいんじゃねぇよ、2人を、蘇らせるんだよ」


その言葉にノワール王はとても驚いた顔をした。


「死者蘇生の魔法か…!?だがあれは何人もの人を贄として捧げなければならないではないか…できるわけがないだろう」

「そうか?もう俺は18人は人を殺したぜ」


エリザとティナを襲った男を1人。

リズとレイナとウィルで3人。

先ほどの王を追ってきた従者たちを5人。


城の中に入ってからは確実に9人を殺しており、重傷を負わせたものが今頃死んだと考えればもっといるだろう。


魔法を使うにはいっぺんに贄を捧げるわけではなく今までの換算で魔法を行使するのだ。


そしてノワール王を否定するかのように、そしてそれを自慢するかのように言うアーサーにノワール王はこの上ない恐怖を覚えた。


「だからじゃあな、お前もその1人になってくれよ」

「ま、まて、アーサー・ディオル」


そんなノワール王の懇願も最後まで言うことが出来ないままアーサーの剣によって心臓をひとつき。

その刃は王の体を貫通していた。


「…もう、人に剣を刺す感覚には慣れちまったな」


そんなことを口角をあげながらも悲しそうに言うアーサーは図書館へと無事に向かい、禁書を得ることができた。


「知識を得るのに何百年かかるんだか…」


そんなことを独り言で呟いたアーサーが禁書の中から見つけたのは一つの魔法。


図書館でもリズたちを殺す前にも見た魔法だった。


現在28歳のアーサーがギリギリ知識をつけることができ、必要不可欠な魔法だ。


「習得時間約50年か…不老不死の魔法…」


それは老いることも傷がつくこともない。

不死身になれる魔法だった。


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