38日目・この世を呪った。
今回めちゃストーリー意味分かんないうえに、時間の経過が分かりにくいです。つまりつまらない。
「うっわうっざ〜雑魚勇者め」
「好きに言ってろ!」
解散する際には必ずこれを言うため、いつもリズとアーサーの口喧嘩をやっており、レイナとウィルはこれに呆れながら見ている事しかしていなかった。
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「大丈夫か3人!」
暗い城の中で4人は魔王と戦っていた。
体は疲弊し、とても動ける状態とは言い難い。
だが魔王も弱っており、相打ちという状態だった。
「…アー…サー、私が隙を作るから…あんたが最後、魔王を倒して…」
「…あぁ分かった」
そんな中でも4人は希望を捨ててはいなかった。
まだ生きようと、倒そうとしており小声でリズとアーサーは話していた。
アーサーは最後の力を振り絞って体に力を入れた。
リズははぁはぁと息を吐きながらも整えていき、杖の先から魔法を繰り出した。
巨大な火球が魔法の顔へと直撃し、体が揺らいだ。
「はぁぁぁ!」
その瞬間を狙ってアーサーが勢いよく走り出し、魔王の体の真ん中を一刀両断した。
「…」
魔王が動かなくなり、倒したということがわかっていたがまだ受け止めることができてなかった。
沈黙の中でアーサーは大声を上げた。
「よっしゃぁぁぁぁぁ」
その声が引き金となり、4人は幸福感に包み込まれた。
「やっと…やっとだね…!」
4人は泣きながら喜んだ。
誰もが不可能だと言ったことを達成したのだ。
この時から4人は始まりの勇者パーティーと呼ばれ、語り継がれる伝説となった。
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魔王を討伐するという仕事が終わっても、アーサーは冒険者を続けていた。
魔王を倒したが、モンスターがいなくなると言うわけではないため、毎日パーティーの仲間たちとダンジョンに入ってアイテムを採取している。
「ただいまーエリザ、ティナ」
ガチャリと家の扉を開ける音が家の中に響くと同時にアーサーは愛する妻と愛娘の名前を呼んだ。
いつもはおかえりと言いながら2人がやってきて温かく迎えてくるのに、なぜか今日はそれがなかった。
「出かけてるのか〜おーい」
アーサーは靴を脱ぎながら声をかけたがやはり返答がない。出かけているのかと思ったが、2人の靴は置いてある。
「ティナの部屋を見にいってみるか…」
ごく稀に娘のティナの部屋で昼寝をしていることがあるのだ。そう思ったアーサーは部屋へと向かった。
だが、アーサーは部屋へと着く前に止まった。
「…なんだこれ、絵の具?いや…血?」
扉のしまった部屋の前には赤黒い液体が付いていた。ティナの使う絵の具なら良かった。
だが、それから匂ってくる鉄のような匂いを感じたのだ。
「エリザ!ティナ!」
アーサーは勢いよく部屋の扉を開けた。
するとそこにいたのは小柄の男。背中をこちらに向けて座り込んでいた。
痩せ細っており、とても気味が悪い。
そんな男の隣にはには、エリザとティナが横たわっていた。血が溜まり、赤黒い海のようになった上にエリザとティナが倒れていたのだ。
ティナの誕生日に送ったペンも床に転がり、赤黒い血の色に染まっていた。
男はそんな2人に目も向けず、棚の中を漁り続けていた。
「おい、お前」
アーサーが声をかけた瞬間にぐるんと首だけをこちらに向けてきた。
「あ、あ、ぁ」
男はまともに喋ることができない様子だった。
だがそんな男にも躊躇なく剣を抜いた。
「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ」
男の掠れた醜い叫び声が部屋に響くころにはもうアーサーの剣が男の体を貫通させていた。
その瞬間に男は倒れた。
起き上がることもなかった。
「金を盗むために…2人を殺したのか…俺らが守ってきたのに…きてやったのに…」
アーサーは膝から崩れ落ちた。
勇者が、自分が人を殺してしまったからではない。
名前を呼んでも、起きてくれない。
笑ってくれない、泣いてくれない、話しかけてくれない。
どんどんと顔が青くなり、体も冷たくなる。
そんな2人を見ているとアーサーの目からはボロボロと涙が溢れてきた。
強い憎しみと悲しみがあるのにも関わらず、とても静かに泣いた。
そうして日が上るまで、ずっと起きることのない2人の名前を呼びながら泣いたのだ。
この日にアーサーは、世界と人間を憎んだ。
ごめんなさい




