表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の魔法使いは特殊警察官になりました。  作者: 友人A
3章・暗殺者ギルド「夜の蝶」
41/48

おまけ・オムライス

マリアが夜の蝶のメンバーだと知る前のお話

「エリス、昼ごはんは何が食べたい?」


梶原がありはへと声をかけたのは、昼ごはんを決めるためだった。

この日、仕事は休みであり家の中をゴロゴロしていた2人は昼過ぎに昼ごはんを食べることにした。


「うーんとぉオムライスがいいです!」


エリスは人差し指を丸くもちもちとした自分の頬に当てて考えるそぶりをした後に元気よく答えた。


「エリスはオムライスが好きだな

確か一緒に住み始めた日にもリクエストされた」

「そうでしたっけ?」


最近なことのような懐かしいような、毎日大変な日々は続いているが、エリスと梶原の生活はあっという間に過ぎていた。


「オムライスが1番好きなんです!」

「へぇどうしてだ?」


そんな梶原からの問いかけに対して、うーんというように考えた後、はっとして語りだした。


「えーと、確かなんですけど、、、」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「、、、リちゃん、、、エリちゃん!

今日のお昼ご飯は何がいいかな〜?」

「オムライスがいい!」


ハキハキとした声で話しているのはエリスを拾ったマリアだった。


エリスも詳しいことは知らないが、マリアには寒い冬の日に橋の下で拾っただとか街外れの川から流れてきたなどとずっと拾われた時のことを誤魔化されている。


けれど、エリスからしたら血縁関係はないものの物心ついた頃からマリアといたので親のような物だった。


エリスが成長して記憶もはっきりとしてきた頃に作ってくれた料理がオムライスだったのだ。


その以前にも何回も何回もマリアの作った料理を食べたことはあるとは思うが、記憶に残っているのはオムライスが初めてだった。


「ねぇねぇマリアお姉ちゃん。私もお手伝いしたい!」

「、、、!いいよぉこっちおいで」


今ともさほど変わらないが、エリスの小さな手がフライパンを箸でかき混ぜている。

オムライスを2人で一緒に作り、卵を焦がしたのは良い思い出であり今でも鮮明に覚えている物だったのだ。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「そうだったのか」

「はい!なので格別に美味しく感じるんです!」


自慢げにいうエリスを見ながら作るオムライスは腕の振いがいがあるというものだ。


梶原のオムライスを待ちながら椅子に座り首をゆらゆらとしているエリスの気持ちは簡単に見て取れる。


「手抜きだが、できたぞ」


そう言ってエリスの座っている前にお皿を置いて、梶原も着席した。


「やった〜えへへ」


そういってスプーンを勢いよく掴むと一口分すくって口へと運んだ。

その瞬間にエリスの顔はぱぁぁっと明るくなった。


「やっぱりマリアお姉ちゃんのよりも美味しいですね」


(それは少し酷いんじゃ?)


少し幼い笑い方でそんなことをいうエリスは寂しそうにも見えた。


今、一緒にいるのは梶原だ。

それなのにマリアのことをどうしても思い出してしまう。


(多分オムライスの、、、お姉ちゃんと梶原さんが少し似ているせいだな)


そう思いエリスは今を楽しんでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ