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異世界の魔法使いは特殊警察官になりました。  作者: 友人A
3章・暗殺者ギルド「夜の蝶」
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35日目・最悪な再会

「えっ、、、私、ですか?無理ですよ!3人の方が確実だし!せめて梶原さんも行きましょうよ!私の存在バレちゃいますよ!」


全員がエリスを見る中で苦し紛れの言い訳を並べようとするエリス、、、だったが、勝手に現場の中へ入ることで他の警官たちに見つかった時にエリスの存在がバレるという危険がないとも言えなかった。


それを出されたことでエリスを引き取った張本人である梶原は何も言い返せなくなってしまった。


「もう梶原さんも行きましょう。俺が他の人に言っとくんで」


そう言いながら梶原とエリスの背中を八重森が押して中へ入らせようとしてくる。


「おい、やめろって、、、こんなこと小学生しかやらないぞ」

「これやってる人に失礼っすよ先輩!」


怒っているのかふざけているのかわからないが、こんな子供が誘拐までされている状態でこんなことをしている場合ではないということだけはエリスも分かった。


「第一なんで梶原さんは嫌なんですか?」


そんな中で爆弾発言を落としたのは京香だった。

確かになぜ梶原までもが嫌という理由がわからずにいた八重森が梶原に迫り聞いた。


「なんでなんですか?」


その声はかなり低く、脅しているようにも思えるほどだった。


「いや、これでもしバレて失敗したら退職だよ、、、」


どうやら梶原は失敗により警察を退職、そしてエリスのことを庇えなくなることを恐れているらしい。


確かに情報は入らなくなるが、エリスのことはずっと庇っていられるだろという気持ちを抑えて京香は言った。


「どうやって今まで警察やってきたんですか、、、」


完全に梶原を舐めている発言を逃さなかった。

確かにエリスはもうほぼ諦めている、なんなら早くしてくれよという顔でこの口論を眺めている。


そんな3人を見て怒った梶原は強がってエリスと一緒に工場の入り口の方へと向かおうとした。


「じゃあ八重森、報告よろしくな」


そういって2人は歩いていき、京香と八重森からは見えなくなってしまった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「ここからは静かに行くぞ。」

「はい、、、」


息を殺しながらゆっくりと歩く2人はかなり入って来てから進んだというところで二手に別れて別々のところへと隠れた。


そこからでも十分声は聞こえてきており、それは複数人での会話だった。


「サツに囲まれてますが、どうしましょうか」

「そんなのどーでもいいんだよぉあいつらが入って来たらすぐ撃てばいいだろ」


男が2人で話している。

威勢の良い男のしゃべった後には必ずカチャンという金属の擦れるような音がしてきた。


それはきっと銃の音なのだろう。


(拠点なのだからもっと人がいてもおかしくないのに、、、いや喋っていないだけなのか?)


「で、でもあの数ではいられたらさすがに捌ききれないんじゃ、、、」

「うるせぇんだよ、黙れ」


その瞬間に、広い工場の中へと響きわたる大きな音がした。それは男が撃ったであろう銃声。


それに加えて響いているのは多くの悲鳴。

やはりいる人数はとても多い。


「黙りやがれ!」

「はぁアーサー様、さすがにこれ以上殺してしまうと戦力が落ちます。おやめください」


怒号が浴びせられる中で、冷静な女性の声がした。


(夜の蝶は男だけの組織だと勝手に思っていたが、、、)


これまでに会ってきた、といっても少ないが報告の中では男たちだけでの犯行だったが女も組織の一員らしい。


(それよりも、今普通に仲間を撃っていたよな、、、!?)


梶原は目の前で起きている現実でありながらも非現実的な光景に絶句するしかなかった。


暗殺者ギルドと名乗っていたが殺人は犯していない、、、だがそれは表面上であり仲間割れとして組織の中だけで処理された問題なら話しは別だ。


(これまでの殺人の罪は全て仲間同士で行われていたということか、、、!?)


そう考えるだけでとてもおぞましく感じた。

だが、エリスはそんな顔はしておらず何か悩んでいる様子だった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


(この声、、、聞いたことがあるような気がする)


エリスは敵に対して安心感を覚えていた。

男たちには恐怖、憎悪、嫌悪しかわかないのにも関わらず女性には何も感じることがなかった。


その理由はすぐに分かってしまった。

分かりたかったはずなのに、分かりたくなかったことだった。


「じゃあもしアイツらが入ってきたらどうするんだよ、マリア」


その名前は昔から何度も何十回も聞いてきた声だった。


「そうですねぇ私は」

「マリア、、、お姉ちゃん、、、?」


気がつけばエリスは立ってマリアたちの方を向いてしまっていた。


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