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20日目・魔力切れ

男を混合魔法、ユニゾンで撃退したエリス、、、

意識を失って起きると、、、?

威力の弱い魔法の無駄撃ちによって魔力が尽きてしまったエリスはその場で意識が途切れた。


「ス、、、リス、、、エリス!」


エリスの体を揺さぶりながら、必死に話しかけてくるのは梶原だった。


「うーん、、、はっ」


寝ぼけていたエリスはすぐにハッとした。


「梶原さん!犯人の男たちは、、、!?」


梶原の袖を掴み、エリスは焦った様子でそんなことを聞いてきた。


「大丈夫だ、もう拘束して本部に送っている。

そんなことよりお前だ。大丈夫なのか?」


どうやら、梶原が目を覚ますと気絶したエリスと男がいて、残り2人の男が巨体な男を縛っている途中だったらしい。


次男と三男は横暴で暴力的な長男に付き合わされて強盗をしたらしく、大人しかったという。


「良かったです、、、梶原さんが無事で」


「何言ってるんだ、、、ボロボロじゃないか

救急車を呼ぶから、準備をしておいてくれ」


そういうと、梶原はスマホを取り出して連絡をしようとした。だが、エリスはそれを止めた。


「この世界に、、、私の戸籍はありません。コホッ

もしかしたら、バレるかも」


咳き込みながら言うエリスを見て梶原は心配をした。


「けれど、咳も出ているじゃないか。」


「いいんです、家に帰りましょう。」


エリスは重たそうに体を起こして、駐車場へと向かった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


今回の事件の後始末は八重森に任せて、怪我をしたエリスと梶原は美味しいおかゆを食べながら家で休んでいた。


「エリス、それでなんだが俺が気絶している間に何があったのかを教えてくれないか?」


「はい、いいですよ」


すると、エリスは自分がコンビニに入ってから何をされたのか、どんな魔法を使ったのか、なぜ魔力切れになったのかを細かく話した。


「そうか、、、魔法にも条件のようなものはあったのだな、、、エリスの師匠にも感謝だな。今はノワール王国だかにいるのか?」


マリアへいつかお礼をしたいと言わんばかりに聞いて来た。


「いえ、マリアお姉ちゃんはどこへ行ったのか分からないんです。」


途端にエリスの顔が暗くなり始めた。


「、、、よければ聞かせてくれないか?

言いたくなければそれで良いから。」


エリスは俯いたまま話し始めた。


「私が正式に冒険者になる4年前ですかね、、、

マリアお姉ちゃんと一緒にダンジョンに潜ったんです、、、」


ダンジョンは冒険者でなければ、中の鉱物やドロップ品が貰えない。なんなら入れやしないのだ。


だが、A級以上の魔法使いと一緒にパーティーを組めば一般人でも入ることができるのだ。


「そこで、帰りに異様な数のモンスターが出て来たんです。そしたら、まだ私は魔法が上手く使えなさったので、、、足手まといになってしまって、、、」


どんどんとエリスの声が震えていく。

泣くのを我慢しているのだろう、、、


「マリアお姉ちゃんは、、、私を、逃がしてくれたんです、、、でも、もう戻ってこなくて、、、」


ついにはエリスが泣き出してしまった。

エリスの泣いているところは初めて見た。


こんなよく知らない世界に飛ばされてもなお泣かなかったエリスが、、、それほどに大切だったのだろう、、、


(エリスはソロで冒険者をやっていたと言っていたな、、、おそらくこれが原因なのだろう)


数十分後には、泣き疲れたのかその場の椅子で寝てしまった。


梶原がエリスをお姫様抱っこしてベッドまで運んで行った。


「おやすみ、お疲れ様」


そういって静かに扉は閉められた。

前回は書くのが間に合わずに0時を予定していたところ、0時1分になってしまいました、、、

とても悔しいです。

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