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19日目・過去の記憶を辿って。

梶原を助けようと突入したエリスだったが、不利な状態で返り討ちに遭ってしまう、、、

拘束魔法を解いてしまい絶体絶命のピンチに、、、!?

「ウッ」


首を強く絞められているエリスは男の手を必死に剥がそうとしている。


「へっ俺の邪魔をした罰だ」


苦しそうにするエリスを見てニヤニヤと笑っている


エリスはふらふらとしている腕で杖を構えた。

すると、杖の先から水の球ができ男の顔に向かって放たれた。


「あ?なんだこれ」


水魔法や炎魔法を使うが、全て不思議そうにして顔をはらうだけ、、、


集中して魔力を練ることができないため、離散してしまいいつもの威力が出ないのだ。


(どうしよう、どうしよう)


とても焦った。

エリスには力がない、それに魔法も使えないとなればただの弱い人間。


(梶原さんを、、、助けられない、、、)


そんな時に思い出した。

過去の記憶を、、、


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ぼんやりとした頭の中に映るのは大人の女性。


「エリちゃんは魔法使いになるんだっけ?」

「うん!それでねいつかマリアお姉ちゃんを超えるんだよ!」


意気揚々として話しているのは幼い頃の自分と、

親に捨てられたエリスを拾い、親代わりとして育ててくれた人。


マリア・ノアだ、彼女もまた魔法使いである。

エリスの親代わりであり、魔法の師匠でもあるのだ


「じゃあ、今日も修行をしなきゃね!」

「よろしくお願いします、先生!」


エリスは背筋をピンと伸ばし、自分の手を真っ直ぐ伸ばしておでこに当てた。


「今日は魔法の威力が弱くなった時の対処法の話をします!」


マリアは指をピンと立てて言った。


「はいはーい!魔法使いって威力が落ちるなんてことあるんですか?」


家の中にある椅子に座ったエリスが片腕をのばして質問をした。


「魔法っていうのは全身にある魔力を一つにまとめてイメージと一緒に使うものっていうのはこの前のおさらい。でも、全身にあるものを一点に集めるって集中力が必要だから、うるさい場所とか精神が安定していないと魔法はできないの」


「へぇ〜」


「二分の一と二分の一を出せば1になるように、威力が半減した魔法も、二つの魔法を重ねて使えばいつもの威力、相性のいい魔法ならもっと威力が上がるのよ。その魔法の詠唱はね、、、」


そこで意識は現在に戻ってきた、頭の中にはもう残っていない。

いるのは目の前にいる巨体な男だけ、、、

(教えてくれてたんだね、マリアお姉ちゃん。)


エリスは諦めてぶら下がっていた腕をもう一度上げて唱えた。


「混合魔法、ユニゾン!」


すると、水と炎が混ざり合った魔法が男の腹部に目掛けて飛んだ。


男はレジの方まで飛んでいき、意識を失っていた。

勝ったのだ、、、


「ありがとう、、、マリアお姉ちゃん、、、」


そういってエリスの意識も途切れた。

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