11日目・八重森とのデート2
八重森とのお出かけ中
この世界の「魔法」について知りたくなり本屋へ
「うわぁ本がたくさんあります!」
たくさんの本が棚に飾られている光景をみて、心を躍らせるエリス。
「エリちゃーんこっちこっち」
後ろの棚の方から八重森の声が聞こえてきた。
後ろを振り向くとこれまたたくさんの本がある。だが、シリーズというものがあるようで同じタイトルのものがたくさんあった。
「これが漫画だよ、たとえば〜これっ魔法が出てくるやつ」
本の中から一つ取ると渡してきた。1と書かれているため、最初の巻なのだろう。
エリスは渡されるとページをパラパラとめくり始めた。
「!?」
(この物語に出てくる魔法、、、本当に存在する魔法だ、、、魔法を使うための条件や使う魔力量も書いてあるし、、、情報だけで言ったら魔導書と変わらない、、、)
「この物語に使われている魔法、、、あちらの世界と全く同じです。」
「でも、ここと異世界でも共通点はあったんじゃないの?」
不思議に思った八重森がエリスに聞いた。
「はい、ですが似ていることはあれど全く同じ名前で同じ発動条件なんて聞いたことがありません。、、、
もしかしたら、、、これを描いた人はあちらの世界、私の元いた世界から来た人なのかもしれません。」
似ているものはこの世界にもあるが、全く同じものは存在しない、、、しかも、もともとこの世界に存在しないはずだった魔法なんてものは尚更だ。
「それって、つまりこっちの世界に転移してきたのはエリス以外にもいるかもしれないっていうこと?」
動揺を隠せないエリスに八重森は聞いた。
だが、八重森はそれがどんなに重要なことかわかっていなかった。
わかるのは、異世界に飛ばされたエリスだけ。
「はい、、、だとしたらさっきも言いましたが、この漫画を描いた人かも、、、」
「いや、それは多分ないかな。これは最近始まった漫画だし、魔法を使う系のジャンルが始まったのは何年も前のことだ。」
エリスの立てた予想を八重森が簡単におってしまった。だが、そんなことを気にする暇もない。
「じゃあ、私がくる何年も前から魔法使いはこの世に現れていたということになりますね。なぜ、騒ぎにならなかったんだろう、、、」
エリスの敬語がだんだんと取れていく。
自分の口調を気にすることができない。
それほどに自分が元の世界に帰れるかもしれないという希望が見え始めたのだ。
(魔法という言葉が生まれた漫画、いやもしくは転生、転移も含まれるかも、、、そのような系統を始めた人が、私と同じ世界の人間。)
「、、、梶原さんにも言った方がいいですね。
急いで帰りましょう。」
「あぁ、行こうエリちゃん。車に戻るよ」
先ほどとまではいかないが、知り合ったばかりの3人がこんなにも信頼し合えるのは梶原と八重森の性格と、エリスのこの世界に飛ばされたことでの不安によるものなのだろう。
料理が苦手なヒロインがかわいいのよ。
次の話はエリスと八重森が遊んでいる時
本部で何を話していたのかです!




